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登録日:2020/03/27 Fri 00 43 00 更新日:2024/03/24 Sun 21 14 01NEW! 所要時間:約 29 分で読めます ▽タグ一覧 Nintendo Switch P5S PS4 Steam アクションRPG アトラス キャンピングカー ゲーム コーエーテクモゲームス ペルソナ ペルソナ5 ペルソナシリーズ 夏休み 諸国漫遊 怪 盗 乱 舞 ! ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ(Persona 5 Strikers)は2020年2月20日に発売されたゲームソフト。 対応ハードはPS4とSwitch、Windows(Steam)。略称は『P5S』。 アトラスとコーエーテクモゲームスの共同開発による、ペルソナシリーズ初のアクションRPG。 ペルソナ5の後日談を描く完全新作ストーリーで、ジョーカーが夏休みに東京に帰ってくるところから物語が始まる。 ちなみに、あくまでも「ペルソナ5の続編」であって「P5Rの続編」ではないので、芳澤かすみは出ない。 前作のメインシナリオのみならずコープの出来事もすべてが下敷きとなっているため、もし本作から興味を持ってしまった…という方は、5Rからでもいいので怪盗団の事、プレイしながら予習復習したほうが強く感情移入できるだろう。 一応メーカーいわく「本作単体でも楽しめる」そうだが、前作での出来事はネタバレへの配慮からか直接的には言及されないため、かなり理解が難しいだろう。 今作では怪異事件が日本各地で起きているため、怪盗団は夏休みを利用して各地を巡り片っ端から事件解決に臨むことになる。 舞台となるのは、渋谷、仙台、札幌、沖縄、京都、大阪など。 コエテク制作ということで、大量に出てくるシャドウを蹴散らす、いわゆる無双シリーズをベースにした戦闘システムと思われがちだが 怪盗ならではのスニーキング要素が大きく、信号機やシャンデリアに上ったり、角に身を隠したりといったカバーアクションからの奇襲を仕掛けることが出来る。 どちらかと言うとペルソナ5のシステムをアクションRPGに落とし込んだ『アクション版ペルソナ』といった感じで、無双感はそれほど強くない。 戦闘はリアルタイムだが、スキル選択などをしている最中は時間の流れが止まるので、余裕をもって戦略的に行動を選択できる。 今回も終盤のネタバレは禁止となっているが、ラストダンジョン前まではOKとのこと。 【ストーリー】 世間を賑わした不可解な事件の解決から約半年後。 それぞれの道を歩んでいた「心の怪盗団」のメンバーたちは、懐かしのアジトである四軒茶屋の純喫茶ルブランで再会することに。 キャンプや旅行の計画を立て、楽しい夏休みの始まりに心躍らせる面々だったが、とあるきっかけで見知らぬ異世界に迷い込んでしまう。 そこは王(キング)と呼ばれる主の命令により、迷い込んだ人間のネガイを抜き取る異様な世界だった。 精神暴走事件は解決したはずでは? 謎を追いながらも、歪んだ欲望を叶えようとする大人たちを改心させるため、新メンバーを含む怪盗団が再結成! キャンピングカーで日本各地を巡る世直しの旅が今始まる! 【用語】 EMMA CV.渡辺美佐 本編開始前、春頃(作中のセリフを追う限り5月初頭辺りか)にリリースされた、マディス社製の国産AIコンシェルジュアプリ。動力源は愛ではない。 情報検索からナビゲーション、スケジュール管理、果てはお悩み相談まで何でもこなせる利便性の高さから急速に普及した。 しかし、ジェイルの王のトモダチキーワードを入力して申請を行うと、その人をジェイルに引き込んでしまうという危険性も隠れている。その脅威を知るのは怪盗団だけである。 本作の主人公の名前入力はEMMAのアカウント登録という形で行う。 ジェイル 物語の最序盤でジョーカー、スカル、モナが迷い込んでしまった、パレスとよく似た謎の異世界。 何かゆがめられたような認知世界であること、支配者の要素が色濃く出ていることは共通しているが、 ひとつだけでなく複数存在し、その多くが都市を覆うほどの広さを持つ。支配者の居城から遠ざかる=影響力が薄くシャドウが比較的弱いほど、現実に比較的近い姿になる。 各地のジェイルを支配する王(キング)はそれぞれEMMAのアカウントを持つが、それに対してトモダチ登録する場合はパスワードロックが掛かっている。 そこでキーワードを入力するとジェイルに引きずり込まれ、ネガイを奪われてしまうという仕組み。 ペルソナ使いである怪盗団は普通に異世界に入ってしまうが、一般の人間はシャドウだけがこっそり引きずり込まれるのか、第三者視点では何が起こっているかわからないおっかない面を持つ。(*1) 自身のシャドウからネガイを奪われた人間は、いつの間にか王に服従する奴隷と化し、ジェイル(牢屋・刑務所)の名が示す通りここの内部にシャドウが囚われてしまう。 そうなると現実世界でも王の意のままに動くようになり、結果として様々な世の乱れや歪みを生み出すことになる。 奪われたネガイは支配者のシャドウが潜む『王城』に保管されているが、当然ながら部外者が侵入できないように複数のロックが行く手を阻む。 まずはネガイを奪われた人間のシャドウが閉じ込められている「牢獄塔」の「コア」をすべて奪い、王城への障害を取り除かねばならない。牢獄塔の「コア」として王の力の象徴であるグッズアイテムが安置されており、主に王城を阻むトラップの動力源となっている。 王城の最奥には鳥籠に閉じ込められたネガイがあるが、その鳥籠は王のトラウマによって封印されている。ジェイルからは直接入れない「トラウマルーム」に存在する強力なシャドウ「ロックキーパー」を倒さない限り鳥籠に近づくことすらできない。 そして奪われたネガイはパレスのオタカラ同様に形のないモヤの状態になっているため、やはり同様に現実世界で王に予告状を送り、奪われると強く意識させて実体化させねばならない。 なお、ジェイルを生み出し・維持しているのは王ではない。奪われたネガイもジェイルそのものとは関係ない人間のものを奪ってきただけなので、奪還しても崩壊するのは王城頂上のトリカゴだけである。 メタ的にはちょっと前に戻って再挑戦や鍛錬、リクエスト回収…という救済処置などになっているのだが、ストーリー的には黒幕の気配を感じさせる不穏なものとなっている。 パレスとは「王」がらみで色々一線を画した、似て非なる魔窟だ。 ネガイ 自我の在り方に関わる意思の欠片。怪盗団はジェイルを攻略してこれを奪還し、人々の心を解放するのが主な目的となる。 劇中では一貫してルビーの形態で描かれており、実体化したり実体しなかったりする点も含めて、オタカラに限りなく近い性質。 あちらと違って肥大化した欲望というものではないが、失うとヤバいのは上記の通り。 ロックキーパー 忌まわしき記憶の認知を被った無貌のシャドウ。王城内部の封印の鍵となっている。 双葉に「トラウマルーム」と命名された赤い赤い密室に潜んでおり、戦闘になると一面赤い牢獄で縁取られた部屋で侵入者を抹殺しようとする。 トラウマルームはジェイル自体とは物理的に全くつながっていないため、現実世界で縁のある特定の場所から対応するジェイルにアクセスすることでのみ入ることができる。 その手には斧、ナイフ、盾などさまざまな凶器が握られているが、どれもジェイルが形成されたきっかけとの関連性がうかがえる(*2)、かもしれない。 ゲーム的な意味でも精神的な意味でも怪盗団が乗り越えるべき大きな障害。RISKYともなればジェイルの王や剛魔(*3)にも劣らない強敵となる。 【システム】 戦闘に関しては前述した通り、ペルソナ5の戦闘システムをアクション戦闘に落とし込んだもの。 弱点を付けばWEAKとなりダウンを取れ、1Moreでの追撃や総攻撃に繋げるという原作の戦闘がそのまま再現されている。 また凍結中の相手に核熱、混乱中の相手に念動を打ち込むなどすればTechnicalが発生し、ダウンを取れるのも原作通り。 またロイヤルからの追加要素であるSHOW TIMEも導入されている。 裏を返せば、ペルソナ5のセオリーがそのまま通用する、『デビルサマナー 葛葉ライドウ』のリスペクトも感じられる部類のアクションRPGになっている。 強敵相手にはSPを巧みに使い、モーションを妨害したり、1Moreで追撃したり総攻撃で畳み掛けよう。 ただしアクションとコマンドバトルの違いから様々な差異が存在し、例えば本編では単体攻撃のスキルでもある程度の範囲を巻き込む事が可能。 他に違う点としては、完璧なバステ耐性を持っている敵がかなり少ないことが挙げられ、属性耐性がない相手なら運が良ければ刈り取るものですらホイホイ凍り付いたりする。 一方で両原作にあったガードがないため、敵の攻撃スキルにはこちらから魔法スキル連発で撃たれる前にダウンを取るか、タイミングを合わせたり範囲外に逃げて回避するかで対処しなければならない。 特にコンティニュー不可になるうえ敵の攻撃力が死にゲー並みに跳ね上がる周回限定難易度のRISKYでは、敵にスキルを撃たせないようにこちらから魔法スキルをガンガン使っていくことになる。 HPやSPの回復は食事によって行われ、市販の食品と主人公が作った料理があり、後者はより強力。 主人公の料理のレパートリーは各地で『レシピ』を入手することで増えて行く。 また今回は後述するBANDによって回復アイテムの効果が大幅アップする(*4)ので、手頃な回復アイテムや材料はなるべく買っていきたい。 また、戦闘中は回復アイテムの使用に一切制限がなく、例え回復量が少ないアイテムでも大量に使用して1手で全回復に持っていけるので、回復アイテムの余裕と難易度は反比例すると言って差し支えない。 アイテムは各地にある店舗のほかに、主に通販でも購入可能。通販と言ってもソフィアが性能を存分に活かしてネットショップに超速アクセスし、いつでもどこでも一瞬で商品が届く。 その出鱈目な配送速度の代償か、各アイテムの在庫が1~3個とごく少量しかないのが難点。(数回戦闘すれば補充される) 各地域の店舗ではご当地商品を購入できるが、当然移動してしまうと自由に購入できなくなる(ネットショップでたまに入荷する)。(*5) 特にレシピ付きの料理だけは必ず買っておこう。 また近年のペルソナシリーズでは珍しく、今作は時間経過という概念をほぼ気にせずにプレイできる。 ダンジョンを出入りしても特にペナルティがないため、SPやアイテムが尽きかけたらサクッと出入りして戦利品整理に行こう。 一応カレンダーも存在するがシナリオ進行に応じたものなので、完全な時限要素と呼べるものは仲間からのリクエストのみ。それも都市を移動する前にこなせばOK。ωフォースおなじみの超親切設計である。 「3」以降のシリーズおなじみの絆に関わるシステムはCOOPではなく「BAND」(結束)レベルという、怪盗団の絆の深さを表すものとなっている。 物語の進行、各地での思い出作り、強敵の撃破などに応じてBANDレベルの経験値が蓄積。BANDレベル上昇によってスキルポイントが増加し、これでメンバー全員のステータスを強化したり、ゲームシステムをより有利なものに働かせたり、本編のカンを取り戻させてくれるようなものまで色々なBANDスキルを解放。 使いこなすことでゲームをノリよく攻略できるようになる。 残念ながらギャルゲー要素はオミットされており、彼女作ることはできない。 プレイアブルキャラは心の怪盗団のメンバーだが、今作では新たに2人が加入し計9名に。 戦闘前、探索中には4人パーティーを設定でき、戦闘中に操作キャラをノータイムで自由に切り替えることが出来る。どうしても行いたい行動があったり、有利に戦える敵と向かい合った時…チャンスはたくさん存在する。 ジョーカーはシャドウを倒したり,ベルベットルームで合体させてゲットしたペルソナをこれまたノータイム&自由に切り替えることが可能で、戦力が充実すれば相性に関しては実質スキなしになる。 また各キャラには通常攻撃→特殊攻撃という無双おなじみのコンボコマンドを中心に固有のアクションが設定されており、長く使いこなせば追加コンボの解禁などアクションを強化していく『マスターアーツ』が4種類ずつ設定されている。 ペルソナ合体の仕様も特殊であり、組み合わせが変化している他、コープがないためレベル上げなどは別のシステムを使うことになる。 合体や破棄などでペルソナが消滅する際、ペルソナポイントというものが手に入り、これを経験値代わりに消費することでレベルを上げることができる。 このシステムの都合か、合体の際は現在のレベルが参照されるようになっている。 中盤からは、合わせて30レベルも上げないと作り出せないペルソナなども存在する。まともにやるとその時点で稼いだポイント全て消耗しないといけないが…? 【登場人物】 ※本作の『敵』には「近代の童話」と「現代の創作/最近の有名人」がモチーフに含まれているのだとか…? メインキャラクター 今宵、我々が頂戴する! 主人公/ジョーカー ペルソナ:ワイルド能力による可変 CV.福山潤 心の怪盗団のリーダー。 夏休みということで久しぶりにルブランに帰ってきたが、到着早々に異世界に迷い込んでしまい、 更に各地で起きている改心事件の筆頭容疑者として公安にマークされる事になってしまう。 潔白を示すために善吉との取引に乗り、改心事件に立ち向かうべく各地を巡ることになる。 今作ではよりリーダーらしい立ち回りが目立つ。 ちなみに今作ではご当地料理を食べる事でそれを再現した料理を作れるようになるが、これが軒並み大好評で「店を出せるレベル」とまで絶賛されるというレシピ怪盗っぷりを見られる。 ゲーム的にもSP回復アイテムの主な供給源になる。 上述の通り戦闘では実質タイムラグ無しでペルソナチェンジが可能。ペルソナの育成による伸びしろがダントツで高く、RISKYと渡り合う頃にはぶっちぎりの総合最強キャラとして君臨する。 通常攻撃はナイフを使った癖のないもの。一部の特殊攻撃では拳銃の追尾弾・速射を行う上、マスターアーツは特殊攻撃の銃弾消費を0にする「ファントムショット」や、 Rボタン長押しで銃弾数発を消費することでクリティカル率と威力が高い弾丸を発射する「バーストショット」など、銃撃の幅を広げるものに特化したラインナップ。 オマエは本当に「持ってる」が…今回に関しちゃ難儀だな。 モルガナ/モナ ペルソナ:ゾロ CV.大谷育江 怪盗団のマスコット先導役。 前作の事件が解決した後、黒猫としてジョーカーの帰還についていき、今回の夏休みで共にルブランに舞い戻ってきた。 記憶を失っているソフィアにかつての自分を重ねており、親身になって接している。 戦闘では1MORE追撃が一人だけ空中コンボに直行する仕様で、空中特殊攻撃2でさらにダウン削りをおまけしやすい。 また特殊攻撃1でモルガナカーへの変身が可能で、大量の敵が出現した時には変身して轢きまくれるがダメージは非常に小さく、足止め程度。 強化するとモルガナカー状態からの特殊攻撃が追加され、疾風属性攻撃をコストなしで連発出来る。通常難易度なら風弱点の敵に速攻が狙えるだろう。 っしゃ! 夏休み、スタートだ! 坂本竜司/スカル ペルソナ:キャプテンキッド CV.宮野真守 怪盗団の切り込み隊長。 夏休み前の期末で赤点を3つ取ってしまったらしく、危うく補修で来られなくなるところだったとか。 ラーメン好きなため、旅行先では本場の札幌ラーメンとか沖縄そばとかを食べ歩いている。 前作にあった迂闊な面は抑えられ、熱血漢の一面とツッコミ役が多くなった。 戦闘スタイルは溜め技系パワーファイターで、特殊攻撃を長押しで溜める事で広範囲への攻撃や上位スキルを使ったペルソナ攻撃が可能になる。 加えてマスターアーツによって特殊攻撃に(溜め中も含めて)スーパーアーマー追加で怯みにくくもなれるため、通常難易度で強引に敵を攻撃できる。 なお、銃のショットガンも溜め撃ちが可能。弾数消費は変わらない。 スキルは相変わらずシンプルな電撃+物理の攻撃寄り。ジオ系のスキルで運良く感電が刺されば、 得意の物理攻撃がTECHNICALになりダウンを狙えるが、魔と運が伸び悩むため、ジョーカーやフォックスの力を借りても良い。 腹が減ってはナントカって言うでしょ? クレープでも食べて、気合入れる! 高巻杏/パンサー ペルソナ:カルメン CV.水樹奈々 怪盗団の演技派(?)女優。 こっちもこっちで英語以外は竜司と似たような成績なので赤点を一つ取ってしまったらしい。 全国各地にてスイーツ食べ歩きを満喫することに。 ストーリーでは現役読者モデルであり、将来は本格的にモデルを志望する彼女らしい活躍が見られる。そして服装がヤバい。 戦闘ではムチに炎を纏わせる事でコンボ攻撃が火炎属性になり、敵を炎上状態に出来る。 パッシブスキルだけでなくマスターアーツ「超炎上」でさらに炎上確率と威力を上げることができるため、炎上状態の敵にダウンを取りやすいモナとセットで活用しやすくなっている。 銃であるマシンガンは連射数・弾数が多いため、怯んでいるところに叩き込むことでSHOW TIMEのゲージがガンガン貯まる。 しかし本作において彼女の真価は新たなパッシブスキル「ソウルスティール」にある。 これは「敵への状態異常判定に成功するとSPを少し回復する(*6)」もので、ジョーカー以外で 唯一パンサーだけがこれを習得できる 。 そしてパンサーのバステ付与手段はアギ系の攻撃スキルだけでなく、低コストで洗脳状態にするスキル、果てはエンチャント中の通常攻撃と非常に豊富で、雑魚戦をうまく利用すればSPの場持ちが飛躍的に良くなる。 おお…久しくこの姿を忘れていた。美と機能性の融合…やはり良い。 喜多川祐介/フォックス ペルソナ:ゴエモン CV.杉田智和 怪盗団の芸術家。金欠に苦しめられていたが、最近絵画コンクールに入賞して賞金をもらったらしく、それなりに余裕を見せている。 各地のパッションを掻き立てられる風景に創作意欲を掻き立てられ、上手い飯を食べては感動して泣くと言った感じで一番旅行をエンジョイしている。 本作のとあるシナリオは彼の芸術家としての一面がキーとなっており、前作で彼のコープをクリアしているとより深みを感じられるだろう。 戦闘ではボタン連打による素早い刀さばきを得意とし、特殊攻撃1のカウンター成功や特殊攻撃5のヒットで連打回数を増やすことが出来る。 攻撃回数が多い他、クリティカル率の高い物理スキルもあるので、スクカジャやアクセサリでクリティカル率を底上げすれば凄まじい頻度で総攻撃やSHOW TIMEを狙える。爽快感は全キャラ中トップクラス。 凍結付与のブフ系スキルで敵を足止めしながらTECHNICALで総攻撃狙いもできるためシンプルに優秀なアタッカー。 ただ、正面以外ががら空きなアクションが多いので、どちらかというとボス戦寄りかもしれない。 確かにそれが世の中かもしれない。だけど簡単に割り切りたくないの。 新島真/クイーン ペルソナ:ヨハンナ CV.佐藤利奈 怪盗団の作戦参謀。 前作で警察官僚を目指す夢を持ち、大学で勉強中。善吉からは警察の先輩としてアドバイスをもらっている。 そして本作の運転をほぼ一人で担当する本作の功労者。その距離なんと7000km以上だとか… そんな彼女を皆でいたわるシーンは怪盗団たちの絆を感じさせる一幕だ。 戦闘では全キャラトップクラスのコンボスピードと、ヒット毎に核熱属性の爆発を追加する「バースト」の付与が特徴。パンサー・フォックス・スカルが状態異常にした敵にTECHNICALボーナスを狙える。 マスターアーツ解禁により、バイク型ペルソナ・ヨハンナに乗って突撃するアクションが拡張される。 ただし銃攻撃のリボルバーが、連射が早めなこと以外にアーツの恩恵がなく影が薄い。 今作ではラクカジャ(防御力アップ)に「怯み無効」の隠し効果が追加されているため、多くの場面で地味に有用。 だだ、大丈夫か? こんなリア充っぽいことして爆発しないか? 佐倉双葉/ナビ ペルソナ:ネクロノミコン CV.悠木碧 怪盗団の天才ハッカー。 前作で引きこもり・対人恐怖症を克服し、現在は高校に通っている。満員電車と体育以外は慣れたという。 今回は夏休みや旅行でテンション上がってるのもあって人混みでも意外と平気。 情報収集において当初はソフィアにアイデンティティを取られたかと気落ちしたこともあったが杞憂になり、むしろサイバー班として名コンビを組んでいる。 サポート型なので戦闘には直接参加しないため、残念ながら双葉を操作することはできない。 しかしジェイルの要所で彼女のハッキングスキルを頼る事になり、ハッキング中の双葉を守り抜く護衛ミッションが発生する。 それ以外でも、本家でもおなじみだった各種サポートが長期戦になると発揮される。 あの時は理解するのが難しかったけれど、今ならわかるんだ。 奥村春/ノワール ペルソナ:ミラディ CV.戸松遥 怪盗団のご令嬢。 現在は大学一年生で、経営のほか農学も学びながら会社を手伝っている。 一応免許は持っているようだが、真からは運転を断られている。その理由は後々明らかに…… 仲間入りが終盤までお預けだった前作の反動からか、ストーリー的な見せ場にも恵まれている。 戦闘では△ボタンの長押しによって攻撃を持続させることが可能で、隙が大きい代わりにダメージを大きく与えることが出来る。 通常攻撃もかなり遅いため、ジャンルは違ってもパワーファイター感覚。念動スキルでのTECHNICALは自前でも狙えるが、ソウルスティールがないのでパンサーやジョーカーの精神異常付与も活用したほうが効率が良い。 グレネードランチャーの銃撃である程度広い範囲に高いダメージを発生させる他、マスタースキルで消費を軽減するなどの強化ができる。 私は『ソフィア』。人の良き友人だ。 ソフィア/ソフィー ペルソナ?:ピトス CV.久野美咲 「人の良き友人」を名乗る謎のAI少女。渋谷ジェイルの地下にあった黒い立方体にジョーカーが触れた途端、その箱から現れた。 「人の良き友人になれ」という命令以外は何も覚えておらず、それ以外のメモリーの復旧はできなかったらしい。 人の良き友人になるためには何をすればいいか悩んでいたところ、モルガナから「心を学べばいいんじゃないか」とアドバイスされ、心を理解するために怪盗団の一員として協力する事になる。 本作でのショップ担当(*7)であり、スーパーな情報検索能力でたびたび怪盗団の力になる。 肉体がジェイル内にしか存在できないAIということで、現実世界ではジョーカーのスマホに入りこんでいる。 戦闘ではヨーヨー状の武器を主に使う。これは特殊攻撃だけでなくジャスト入力でも強化できる仕様で、全体的に火力は控えめだが範囲が広めなので雑魚戦向き。 他にペルソナの代替として「ピトス」という謎の浮遊物体を使用する(*8)。スキルも祝福属性、ディア系、リカーム系とモルガナに似たものを遜色なく使える(*9)が、ソフィアによればただの武器でペルソナではないらしい。 本作のヒロインとして専用のテーマ曲をひっさげている。 怪盗団と往く旅路は当然のことながら彼女の心情に大きな影響を与えるものであり、これを見届けるのが今回のテーマの一つだ。 はあ…これで俺もとうとう怪盗団の片棒を担いじまったってわけか。 長谷川善吉/ウルフ ペルソナ:バルジャン(*10) CV.三木眞一郎 京都府警から派遣され、現在は警視庁公安部に所属する腕利きの公安警察官。 改心事件の捜査を任され、怪盗団に対して「リーダーを逮捕しない代わりに事件の捜査に協力しろ」という取引を持ちかけてくる。 その裏ではいざとなれば怪盗団を犯人として逮捕する事も念頭に置いており、利用するだけ利用するつもりでいる……のだが、取引の一環として怪盗団から無茶ぶりされまくる事になる。 加えてなんだかんだ言って子持ちの善人なので、怪盗団と接する内に情が湧いたのか、シロなのが明白な事以上に彼らを利用している事を心苦しく思うようになっていく。 一方怪盗団の方も(前作でジョーカーの受けた仕打ちが仕打ちだっただけに)当初は胡散臭いオッサンとして接していたが、なんだかんだで協力してくれる事や、娘の茜との関係、彼ら家族の過去などを知る内に態度を軟化させていく事になる。 そして、当初こそペルソナ能力者ではなかったが、物語後半に入るとシリーズ久々の成人ペルソナ使いとして覚醒し、怪盗団の一員に加わることとなる。 ωフォース作品では長柄武器と並んでおなじみな両手剣を用いる。 通常時で動作が遅めだが、特殊攻撃で敵からHPを奪い取る「吸収」と、HPが徐々に減る代わりに強烈な剣戟を素早く繰り出す「狂化」を特殊攻撃1で切り替えながら戦う、怪盗服と合わせてまるでどこぞの獣狩りを彷彿とさせる戦い方をするキャラ。 マスターアーツにより、狂化中の近接攻撃が「クリティカルが出る万能属性(*11)」に変化するようになるので、耐性持ちにもゴリ押しが効く。 銃撃は二丁拳銃で、状態に関わらずHP吸収効果がある。長押しや空中特殊攻撃1で周囲に弾をばらまくが、消費量が多いことに注意。 スキルは銃撃属性を除けば、万能属性と能力変化(ヒートライザとランダマイザ)系、またあらゆる被ダメージの軽減といった相性に影響されにくいものばかり覚える。参戦が遅めな分、どんな場面でも活躍のチャンスを持つ。 P5では比較的層の薄かった『悪に立ち向かう大人』ポジションとして、ストーリー全編の表裏で活躍する。 そんな裏の主人公でもある彼が、如何様にして「反逆の意思」に目覚めていくのか? ここはぜひ前後の展開でヒートアップしながら確かめてほしい。 サブキャラクター それでこそ、私のトリックスターです。 ラヴェンツァ CV.豊崎愛生 各地に出張しちゃうベルベットルームの住人『力を司る者』の少女。 存在自体がネタバレなはずなのにダンスに興じたりネタバレ注意告知をしたりと遠慮がなくなってきた方。 今回はイゴールたちが不在なため彼女が合体を担当するほか、リクエストでも度々お世話になる。 前作のペルソナを引き継ぐことが出来ないが、これは「ギロチンではなく、自分専用の処刑具『鉄の乙女』を使っているため」だそうだ。 だったら堂々としてろ。濡れ衣は自分たちで晴らしな。 佐倉惣治郎 CV.中田譲治 心の怪盗団のアジトになっている喫茶店「ルブラン」のマスター。 前作では主人公の身元の預かり人としての関係から始まり、以降は双葉の事とかも含めてそれはもう色々お世話になったこともあって、今では怪盗団たちの理解者。 彼が知り合いから預かってきてくれたキャンピングカーの存在が今回の旅の幕を本格的に開く。 何故かわからんが上はこの件にご執心だ。我々は結果を出さねばならん。 鏑木京 CV.伊倉一恵 公安の管理官。善吉の直属の上司で、彼に怪盗団との取引を命じた張本人。 基本的に正義の人で、犯罪に対しては容赦しないが、いずれ警察組織のトップに立ち、組織内の腐敗を一掃するという野望を持っているため、その為なら手段を選ばない一面も持つ。 そうかそうか、若いときは何でもやんなさい。では再会を祈って飴ちゃんをやろう、少年。 一ノ瀬久音 CV.日笠陽子 仙台市に所在する東鳳大学の雇われ研究者で、古典的オタのニオイを感じる(by双葉)独特なノリの人物。 仙台の牛タン屋で怪盗団と出会いひょんな事から彼らの正体を知ったため、以降はEMMAの謎を探るための協力者となるが、 そんな怪盗団の活躍に興味津々で常にハイテンション。 曰く、実はEMMAの開発者。しかしマディス社に権利を譲渡した後の事は知らないらしい。 超重大なネタバレ EMMAだけでなくソフィアを創ったのも彼女。間違いなくペルソナシリーズ・女神転生シリーズ全体に登場するキャラクターの中でもトップクラスの鬼才ITエンジニアである。(*12) 彼女の書いたプログラムは極めて高度な物らしく、序盤でソフィアのソースコードを目の当たりにした双葉に「洗練されすぎてて完全に理解するまで何ヶ月もかかる」と言わしめている。 これは、通常「AからBになって、Cを経てDになる」というプロセスがあるとして、「A、つまりDになる」という感じが多重に入り組んでいるものと思われる。 超世界級ハッカーである双葉はAからDになるということまでは分かっているが、普通はBが抜けた時点で無理…というニュアンス。 かつて同シリーズで違う方向性ではあるものの人形機械に人間としての人格を与える研究が行われていたが、そもそもそちらは特殊な媒体を利用したうえに、桐条グループというとんでもない金持ちが後ろ盾になって大量の資金及び人員を投入しており、そのうえで10年近い年月をかけて進められている一大プロジェクトであった。 対して一ノ瀬はほぼ独力で、生きている人間と遜色ない柔軟な思考と対応をするAIを創り上げるに至った。 作中の描写からして研究をスタートしたのは長くても数年前と推測され、もはやその技術レベルは常軌を逸していると言っても良い。 では、なぜそのソフィアが「人の良き友人になれ」という使命を持ちながら、ジェイルに投棄されていたのか? それには、ソフィアが当初「心」を知らなかったことにも由来する、ある秘密が存在している。 …あんたなんか、父親でもなんでもない。 長谷川茜 CV.大空直美 善吉の娘。 母を交通事故で亡くしており、それ以来自分によそよそしくなった善吉とは不仲。 その反動からなのか実は怪盗団の大ファンであり、自室を怪盗団グッズで埋め尽くしたり、ファン活動の一環としてライブ配信をしたりしている。寝具など家具のカラーリングも赤と黒の怪盗団カラーがほとんどという徹底ぶりである。 ライブ配信のシーンで言及される「チャンネル登録者5万人」という値に大抵の実況者は畏敬の念を抱く。 怪盗団が京都に立ち寄った際にふとしたキッカケで知り合い、当の本人たちとは知らないままに仲良くなる事になる。 特に真は警察の父を持つ共通点から茜に共感して親身になって接しており、彼女を心配している。 のちの出来事 怪盗団が京都を再訪した頃、近衛の陰謀により怪盗団には殺人とEMMAへのハッキングの容疑がかけられ、彼らを庇った善吉は犯人隠避罪で逮捕されてしまう。 ひとり残された茜が、思わず誰にともなく助けを求めたとき、セキュリティ強化の名目でサービスを停止されていたはずのEMMAがなぜか起動、茜は京都ジェイルの王に仕立て上げられる。 シャドウ茜は「誘拐され拘束されている」と見せかけた自分自身を囮に使い、怪盗団をジェイル内へ誘い込み、檻の中に閉じ込めてしまう。 しかし、転倒して難を逃れたナビと釈放された善吉のコンビによる決死のジェイル潜入作戦、そして善吉のペルソナ能力覚醒により、怪盗団は脱獄に成功。 茜は正しく悪党を改心させてくれる「本物」の正義の味方にして自分の味方「私の怪盗団」を召喚し、「偽物」である心の怪盗団を倒せと嘆願する。 つまり、京都ジェイルのボスはシャドウ茜ではなく、彼女が生み出した認知存在の怪盗団。 「混戦は避け、自分のニセモノは自分で倒せ」ということで、プレイヤーは必ずジョーカーを操作し、茜の認知存在『マイ・ディア・ジョーカー』と1対1の対決をすることになる(*13)。 『マイ・ディア・ジョーカー』は一切のペルソナを使用せず物理攻撃のみ行い、ときにファントムムーヴなど本物のジョーカーの動きを模倣するという立ち回りで、弱点属性は存在しない(*14)。 よってこの勝負は、本物と偽物の正面切ってのぶつかり合いとなる。 なお、大型ボスに変身しないシャドウ茜は、星印の飾りがついたシルクハットに黒のドミノマスク、赤いビスチェとチェックスカートの上から黒のロングコート姿と、ジョーカー・パンサー・ノワールの要素を取り入れて怪盗団のシンボルマークであるシルクハットを被ったような衣装となっている。 その身の上から、彼女と善吉の関係はシリーズ経験者なら『4』のこの娘を思い出すかもしれない。しかし年齢や背景もあってか、こちらのほうがより溝は深く冷たいものとなっている(*15)。 ファッションって、私たちを遠い不思議の国に連れて行ってくれるものだと思うんです。 柊アリス CV.佐倉綾音 人気上昇中のファッションアーティスト。 自らのファッションブランドも立ち上げており、渋谷でショップがオープンしている。 昔は引っ込み思案な子どもで、自分を変えたいと思いながらなかなか変われずにいたところ、あるとき素敵なワンピースを見つけ、それを着たとき魔法にかかったように世界が違って見えたことで、自分でも変わることができると思えたのだという。 そのときの輝く思いを自分のような人に届けて『誰かの光』になりたいという夢を持っており、同じ夢を持つ杏から共感されている。 一方で、渋谷周辺に偏った異常なほどの人気を誇り、アンチがファンに襲撃された、飲まず食わずで追っかけをして入院した者がいる、「アリスのファンじゃないから」という理由で職場を解雇された者が大勢いるらしいなどの不穏な噂も聞こえてくるが……。 モチーフは『渋谷の(一見奇抜な)ファッショニスタ』から見て間違いなく『きゃりーぱみゅぱみゅ』だろう。 噂の真相 渋谷ジェイルの王。 杏たちと同じ秀尽学園高校を卒業しているが、在学中に陰湿ないじめを受けており、その過去を自ら抹消している。 だがアーティストとして活動していたある時、いじめの当事者がそんな過去を「柊アリスはイジメられていた惨めな豚だ」と暴露し始め、これによって「カースト上位の女」に恨みを募らせるようになる。 そして手に入れた王の力で、彼女らの友達や恋人、婚約者からネガイを奪い、自分に貢がせて破滅させたり、力で男を魅了して恋人と別れさせたり、果ては生放送中にTVキャスターから自分へ告白させ婚約関係を引っ掻き回したりと、彼女たちに「惨め」な思いをさせる歪んだ復讐に身を染めるようになった。 彼女のシャドウは凶悪な顔つきになったウサギの獣人のような姿『マッドラビット・アリス』で、すばしっこい動きで翻弄してくる。 前半は念動系スキルを主に使ってくるが、後半は発狂して動きが変わり、打撃スキルのみを使ってくる。なお、弱点は火炎(炎上)と疾風(アラシ)。 パンサーは後輩アーティストとして、彼女の狂気に立ち向かうことになる。 僕の本を読んでくれるすべての読者に、心からの感謝と愛を。 夏芽安吾 CV.岸尾だいすけ 新進気鋭のラノベ作家。 文豪・夏芽漱吾の孫で、デビュー作の『プリンスオブナイトメア』は創海社大賞を獲得し、1巻にして100万部突破のベストセラーでアニメ化も決定している。 だがその売上は仙台周辺の偏った人気によるところが大きく、熱狂的な信者が伊達政宗公騎馬像の台座など所構わず宣伝ポスターを張って回ったり、ひとりが同じ巻を100冊も買ったりと、異常な様相を見せている。 人気の真相 仙台ジェイルの王。 小説家になるために必死に努力してきたが、創海社大賞の受賞は「夏芽漱吾の孫」というネームバリューを欲した出版社の忖度以外の何物でもなく、本当は自身の実力など認められていなかったことを偶然聞いてしまう。 しかしその実績を今さら手放すこともできず、人気を維持するため、ネガイを奪った者達に自分の作品を大量に買わせている。 その著作『プリンスオブナイトメア』も、あらゆるライトノベルやアニメの内容を切り張りしたような内容らしくオリジナリティ皆無で、テンプレに則った結果つじつまが合わなくなっている部分もある(*16)。 だがそんなやり方でハリボテの栄光に縋っている自分に虚しさを感じてもいるらしく、分野も異なり母の作品『サユリ』を愚弄されまでした祐介は、それでも同じ表現者として彼の苦悩に一定の理解を示している。 彼のシャドウは黄金の鎧を纏った竜人のような姿『ナイトメアドラゴン・アンゴ』となり、ユニークなパワーアップをしながら大仰なネーミングの攻撃を繰り出す。この鎧はHPの減少によって徐々に剥がれていくのだが…。 火炎スキルを主に使うからか弱点は氷結属性と、わかりやすくフォックスと相克する。魔王だけに神聖にも弱い。 「これはアギダインではない!アギだ!」は必聴。これ以外にもどっかで聞いたような台詞を多々吐く。 名前の由来はかつて活躍した小説家である「坂口安吾」「夏目漱石」と思われる。文ストじゃねーよ P5には「近代の著名人から名前を拝借した」キャラが多数登場したが、彼もその一人だろう。 札幌を気高く美しい街にするために職員にも尽力させているから、どうか安心して。 氷堂鞠子 CV.寺瀬今日子 札幌中央市を理想の都市にすべく活動する市長。 春とは彼女が幼い頃からの知り合いで慕われており、前作の事件で父親を喪った春を現在も気にかけている。 近く市長選挙を控えているが、その人気は異様なまでのもので、ポスターには人だかりができ(*17)、演説には大勢の市民が駆けつけ、一部からは「鞠子様」とまで崇められて、当選は確実と目されている。 また、春たちには朗らかで優しい一方、市の職員には過剰なほどに厳しく、風邪で体調を崩した職員にも容赦なく仕事を命じている。 本人は「私も心を鬼にして言っている。これも必要なこと」と話しているが……。 厳しさの真相 札幌ジェイルの王。 ジェイルにはみんな大好きジャックフロストもいっぱいいるよ! 札幌中央市主催の雪祭りで、市の職員が賄賂と引き換えに安い業者に仕事を発注した結果、雪像の崩落事故が起き、幼い少女の命が失われた。 しかし職員は、氷堂が署名した決裁文書を盾に「市長に命じられてやったと証言する」と脅しをかけてきたうえ、それに加担して氷堂を陥れ自分が市長になろうとする市議会議員まで現れた。 職員への異常に厳しい態度はここから来ており、失われた子どもの命に責任を取るため、札幌を汚職のない「美しい街」にしなければならないと考え、ネガイを奪った市民からの支持を集めて無茶な倫理条例を押し通そうとしている。 「食うか食われるかの世界なら自分が全てを食ってやる」という決意の表れか、シャドウはスレンダーな本人とは似ても似つかぬほどに太っている。 ボス戦時はそこからさらにまるまる肥え太ったアバドンのような怪物『スノウホワイト・マリコ』となる。味方を丸呑みしたり、部屋全体への猛吹雪で凍えさせたりと豪快なギミックで追い詰めてくる。 攻撃力大アップ&防御力ダウンになる怒り状態はマップギミックを利用して中断させられるが、この怒り状態は精神異常状態のものと同じなので、もともと弱点であったノワール得意の念動スキルでTECHNICALを取れるようになり、さらに脆弱になる。 なお、美しく純粋な「白」を穢すため、呪怨属性も弱点。 マディスは、そんな皆さんを、AIという切り口から手助けしたいのです。 近衛明 CV.大川透 IT企業マディス社の社長。EMMAによる革新的なサービスでマディス社を日本有数の大企業に成長させたやり手。 精力的な人物像だが「あの」EMMAの展開元のトップということで、怪盗団はいずれ彼のもとにも調査の手を広げんとすることになるのだが… 真の人物像 仙台・東鳳大学での講演に招かれ、それをマディス社のトップであるのだから手掛かりになるかも…ということで、怪盗団がひっそり拝聴する形で初登場。この時点では怪盗団との面識は特になし。 後に、冒頭で語られた一連の改心事件の数々がある人物に対して有利になるように引き起こされたと推測される、現実に遺された確かな証拠を怪盗団たちは入手するのだが、 それを調べるうちに最大の協力者として近衛が関わっていることを確信する。 しかし彼も簡単に尻尾を掴ませる気はなく、それ以降は警視庁も巻き込んでの罠とピンチの連続が彼らを襲うことに。 もう一つの面として感情が高ぶった時などに自身を「正義のヒーロー」たらんとする面が見られる。 曰く、これは少年時代に強盗に襲われた重大なトラウマが関わっていると本人も公言しているが… ボスとしては巨大ロボットの前哨戦を加えた2連戦となり、後半戦ではモーションの素早い攻撃スキルやメギドラオンなども使う強敵として立ちはだかる。 弱点はいずれも電撃(ショート)と核熱(オーバーヒート)。感電した状態を見抜いてすかさずTECHNICALを叩き込もう。 アニヲタwikiが集めた項目のネガイ、 今宵我々が追記・修正します。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ 無双系ゲームでガードが無いのに驚いたけど、逆にスピード感のある戦闘になってて良かった -- 名無しさん (2020-04-02 13 27 42) 初見で夏芽を見たとき、陽介か?えらく胡散臭くなったなぁって思いこんだのはいい思い出 -- 名無しさん (2020-04-14 21 45 45) 誰か周回限定の難易度riskyについて追記してもらえないかな。雑魚のアギやジオの集中射撃で即死する難易度は追記する価値がある気がする。ステータスアップアイテムがポンポン雑魚ドロップするけど、それをフルに使っても中型シャドウの強攻撃でワンパン即死とか目を疑うぞ。ガードできない仕様がまたつらい。俺は他に無双ゲーやったことないからそういう部分で難易度比較ができないんだ。 -- 名無しさん (2020-04-17 22 36 56) 特にナビを一定時間護衛するミッションなんかは新しく沸いた雑魚が速攻でナビにターゲッティングして即死させることもあるから本当に2~3秒目を離しただけでミッション失敗になったりもする。システム上肉盾すらできないからひたすら先手先手で燃費無視の大技連打で耐えるしかない難易度が楽しい。 -- 名無しさん (2020-04-17 22 40 13) 今気づいたが大阪で屋根裏ゴミネタが・・・ -- 名無しさん (2020-04-26 18 54 26) 冴さん、ちょっとしか出てないのにマジで仕事が出来る超絶美人弁護士だったよ。パレスがないと本当に真の上位互換だな、この人。 -- 名無しさん (2020-05-05 22 21 23) こういうのでいいんだよ(続編) -- 名無しさん (2020-05-05 22 32 37) ナビ護衛はナビにも強化が入れられる 強化時はハッキングが短縮される事を知ってるとかなり楽。リスキーならばまずはナビにヒートライザを -- 名無しさん (2021-03-03 11 48 52) 戦闘は割と好きなんだけどラスボスの目的というか言ってる事ヤルダ丸喜と続いて三番煎じなのがはっきり言ってがっかりだった -- 名無しさん (2021-03-07 09 09 50) まあ俺達が怠惰に流されちゃうのが原因なので何とも…ごめんね何度もって感じだった -- 名無しさん (2021-03-16 11 24 26) ↑ペルソナのテーマとして大衆の無意識の望みってのがあるしね。ただ終盤の予告状から一気に空気が変わるのは少しづつ変化が出た結果だと思う。 -- 名無しさん (2021-03-16 12 03 42) OP曲の日本語訳みたけど、新たな怪盗であるウルフへの言葉ってかんじで痺れた。 -- 名無しさん (2021-05-03 11 08 10) 沖縄ジェイルでスカルとモナが2人して「バーカバーカ!」って言うシーン好き。特にモナ -- 名無しさん (2021-05-10 20 22 04) シャドウ安吾とシャドウ近衛のモチーフってなんだ?アリス→不思議の国のアリス、鞠子→白雪姫(+雪の女王?)ってことで分かりやすいけど。(茜ちゃんはボス戦も含めて例外だから除外) -- 名無しさん (2021-05-16 08 44 31) ↑近衛は童話以外にもトニー・スターク(アイアンマン)も入ってる -- 名無しさん (2021-05-16 09 05 04) ↑3 あの二人って似た者同士だから、本編経てバッチリウマが合うようになるとこうなんだなって。可愛かった。 -- 名無しさん (2021-05-16 10 13 13) シャドウ夏芽って自分の作品の主人公である魔王の姿(ハリボテだけど)をしてるから初見時は「童話関係ないじゃん」って思ったけど、もしかして「はだかの王様」がモチーフなのかも。 -- 名無しさん (2021-05-16 12 03 41) 一応制作側はRの後日談も考えてないわけではない、とは言ってるけどゲームにできるほどのシナリオがあるかどうかは別だろうな。漠然と設定がある、程度の可能性もあるし。 -- 名無しさん (2021-05-26 21 30 37) P4Uが漫画化してるし、時間はかかってもいいからコミカライズして欲しい。 -- 名無しさん (2021-06-03 08 17 14) P6で茜プレイアブルになったら面白そう。 -- 名無しさん (2021-06-05 13 11 14) ↑前作のキャラと直接関係のあるキャラが次回作に登場するって、3以降ではなかったよね。(明智は探偵王子の再来って言われてたけど)茜ちゃんがプレイアブルになったらちょっと面白いかも。 -- 名無しさん (2021-06-07 08 57 12) ↑5はだかの王様はカモシダが前回でやっていたな。あっちは色欲を表したはだかだけど -- 名無しさん (2021-06-10 19 22 28) ヤルダ、デミのラスボスたちはネーミングの元ネタ的にもほぼ同一の存在だから行動が同じでもしょうがないと思うが、マルキは行動原理も行動の結果もまったく別物でしょ -- 名無しさん (2021-06-17 17 40 32) このシステムでもう一本作りたいとは言ってるんだよな。面白かったしぜひ作って欲しいところ。 -- 名無しさん (2021-06-21 07 17 07) 冒頭のEMMA便利だねーって盛り上がるところで恐怖心が沸いたというか、ゾッとしたというか。ホラーな場面でもないのに滅茶苦茶怖かった。 -- 名無しさん (2021-06-21 07 49 55) ↑OPもよく見るとモブはみんなスマホに釘付けなんだよね。 -- 名無しさん (2021-06-23 18 18 59) 「大人のペルソナ使い」が「味方」なのはシリーズ通しても久しぶり。4の菜々子が「精神が幼くてペルソナをまだ出せない」ってあったけど、大人になるとまた別の形でペルソナ生み出しにくくなりそう。 -- 名無しさん (2021-07-14 21 08 26) 竜司とソフィアの関係いいよな、ヤンキーって良くも悪くも仲間意識強いけどだからこそまだ1存在として希薄だったソフィアもすんなり受け入れてて沖縄ジェイルでいの一番にキレてたのがグッと来たね、続編でもっと関係発展してほしい -- 名無しさん (2022-04-17 20 08 20) コメントのログ化を提案します。 -- 名無しさん (2023-12-11 09 59 39) ログ化しました。 -- (名無しさん) 2023-12-19 09 46 16 名前 コメント すべてのコメントを見る
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LV 名前 物 火 氷 雷 風 光 闇 力 魔 耐 速 運 初期スキル 取得スキル 備考 20 アンドラス - - - 無 弱 - - 14 16 13 12 12 メディアマハジオスクカジャ 蒼の壁(22)中治癒促進(23)ジオンガ(24)疾風見切り(25) 特出し劇場丸久座 27 ノズチ 弱 反 26 13 19 15 15 ポイズンミストエイジングバステ成功率UP ジオンガ(29)ラクカジャ(30)毒防御(31)老化防御(32) ボイドクエスト 34 ヤマタノオロチ 弱 無 無 弱 29 21 26 18 15 マハブフーラガルーラ赤の壁 緑の壁(36)老化耐性(38)氷結ブースター(39) ボイドクエスト 41 アルラウネ 耐 耐 弱 無 17 35 21 29 28 メディラマエナジーシャワーオールド・ワン マカラカーン(43)緑の壁(44)老化防御(45)老化成功率UP(46) 秘密結社改造ラボ 48 ギリメカラ 反 弱 弱 36 35 23 30 27 チャージ剛殺斬ポイズンミスト マハムドオン(50)ベノンザッパー(51)テトラジャ(52)光からの大生還(53)物理反射(56) 天上楽土 57 スイキ 弱 吸 反 42 49 43 33 17 ブフダインチャージ烈風波 中治療促進(59)テトラブレイク(60)不屈の闘志(62) 天上楽土 68 セト - - 反 弱 - - - 46 51 40 39 35 マハガルダインガルダイン 疾風ガードキル(71)光無効(72)疾風ハイブースタ(73)真・電撃見切り(74) マガツマンダラ 77 バアル・ゼブル 弱 吸 無 48 60 49 41 40 マハブフダインマハムドオンオールド・ワン テンタラフー(78)マハジオダイン(79)ムド成功率UP(80)淀んだ空気(82) 黄泉比良坂 84 サンダルフォン 無 反 弱 56 61 46 47 49 マハンマオンサマリカームアムリタ 大天使の加護(87)アグネヤストラ(88)闇からの大生還(89)闇反射(90) コミュ解禁ペルソナ
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|銃|拳|指弾|剣|突剣|伝説の武器||頭防具|胴防具|足防具||アクセサリー| 名称 買値 売値 追加効果 入手方法 ウサギのお守り - - 【運】+1 初期所持 サングラス - 1,250 命中率・小↑ 初期装備 克哉 / パオフゥ シルバーピアス 5,000 2,500 【運】+1 ショップ トニーの店 プロテクター 4,500 2,250 物理防御+3 ショップ 東亜ディフェンス ダイヤモンドリング 100,000 50,000 【体】+1 ショップ パパラチャ マゼンタチョーカー 2,400 1,200 【力】+2 ショップ トニーの店 クリムゾンチョーカー 9,600 4,800 【力】+4 ショップ トニーの店 パワーブレスレット 38,400 19,200 【力】+8 ショップ トニーの店 力王の指輪 86,400 43,200 【力】+12 ショップ トニーの店 カルマリング - - 【力】+15 引継ぎ 罪のセーブデータ / RESTART 魔晶変化 LV55愚者黒田 純之介 サフランピアス 2,300 1,150 【体】+2 ショップ トニーの店 タンジェリンピアス 9,000 4,500 【体】+4 ショップ トニーの店 スタミナリング 39,000 19,500 【体】+8 ショップ トニーの店 アミュレット 84,000 42,000 【体】+12 ショップ トニーの店 リングジアドマイアラ - 67,500 【体】+15 懸賞 アクセサリーが当たるらしい オーキッドラリエット 2,200 1,100 【技】+2 ショップ トニーの店 アイリスラリエット 9,800 4,900 【技】+4 ショップ トニーの店 スキルピアス 37,000 18,500 【技】+8 ショップ トニーの店 技巧のピアス 85,000 42,500 【技】+12 ショップ トニーの店 大巧の指輪 - 65,000 【技】+15 懸賞 アクセサリーが当たるらしい スカイバレッタ 2,500 1,250 【速】+2 ショップ トニーの店 紺青の髪飾り 10,000 5,000 【速】+4 ショップ トニーの店 スピードアンクレット 35,000 17,500 【速】+8 ショップ トニーの店 ハイスピードアンクル 90,000 45,000 【速】+12 ショップ トニーの店 アナザライト - 64,000 【速】+15 懸賞 アクセサリーが当たるらしい ホワイトバンダナ - 1,350 【運】+2 宝箱 青葉公園:南側 純白の鉢巻き - 4,950 【運】+4 懸賞 アクセサリーが当たるらしい ハッダペンダント - 44,900 【運】+12 懸賞 アクセサリーが当たるらしい ミラクルオブジェクト - 66,000 【運】+15 カジノ 12,000枚 いけいけタスキ 2,250 1,125 【力】【速】+1 ショップ トニーの店 パンサーチョーカー 9,800 4,900 【力】【速】+2 ショップ トニーの店 ファルコンチョーカー 36,500 18,250 【力】【速】+4 ショップ トニーの店 ドラゴンチョーカー 153,600 76,800 【力】【速】+8 ショップ トニーの店 武士の心得 - 1,350 【力】【体】【速】+1 魔晶変化 LV9皇帝アガートラーム 武将の心得 - 5,000 【力】【体】【速】+2 宝箱 スマイル平坂1F 武帝の心得 - 12,150 【力】【体】【速】+3 魔晶変化 LV15戦車ミノタウロス 武神の心得 - 21,600 【力】【体】【速】+4 魔晶変化 LV39悪魔スルト ストレングスソース - 50,000 レベルアップボーナス【力】+1 魔晶変化 LV25正義マルス バイタリティソース - 50,000 レベルアップボーナス【体】+1 魔晶変化 LV32金貨エビス テクニックソース - 50,000 レベルアップボーナス【技】+1 魔晶変化 LV65愚者フウマコタロウ アジリティソース - 50,000 レベルアップボーナス【速】+1 魔晶変化 LV28皇帝マルドゥーク 噂悪魔報酬 LV41噂悪魔ムッシー ラッキーソース - 50,000 レベルアップボーナス【運】+1 魔晶変化 LV20金貨フクロクジュ ヒットポイントソース - 50,000 レベルアップボーナス【最大HP】+5 魔晶変化 LV41女教皇パールヴァティ スピリットソース - 50,000 レベルアップボーナス【最大SP】+5 懸賞 アクセサリーが当たるらしい 魔晶変化 LV40金貨ペリ オールラウンドピアス - 250,000 全能力値+15 懸賞 アクセサリーが当たるらしい シンクロナイズギア - 60,000 ペルソナのランクが上がりやすくなる 懸賞 アクセサリーが当たるらしい 噂悪魔報酬 LV63噂悪魔くだん ミューテーションギア - 60,000 ペルソナの突然変異が起こりやすくなる 懸賞 アクセサリーが当たるらしい 噂悪魔報酬 LV63噂悪魔くだん アジャストメントギア - 60,000 ペルソナ発動時の消費SPを抑える 懸賞 アクセサリーが当たるらしい 噂悪魔報酬 LV63噂悪魔くだん ソルヴィングオーブ - 50,000 未知の合体スキルをアナライズできる カジノ 6,000枚 懸賞 アクセサリーが当たるらしい フリーキャッチ - 50,000 未契約でもフリータロットが入手可能 魔晶変化 LV35愚者テンジクトクベイ ポリスグローブ - 50,000 装備者が最後の敵を倒した時にアイテム入手率が倍 懸賞 アクセサリーが当たるらしい 守護龍のお守り - 250 回避率・小↑ 初期装備 うらら エメラルドリング 100,000 50,000 【速】+1 ショップ パパラチャ クリスタルリング 100,000 50,000 【技】+1 ショップ パパラチャ 上へ
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Project Card E.G.O. 2F/0C 目標/持続 メインフェイズ終了時まで、目標の≪キャラクター1人≫にあなたの任意の分類1つを与える。 メインフェイズ終了時まで、目標の精神力と耐久力を入れ替えて判定する。 No.1320 Rarity R Illustrator みづきたけひと Expansion 遺伝子の力 カード考察 白いミッシングリンク エクリプスなどで精神力を0にしたキャラに撃っても耐久と精神を入れ替えた後に、 エクリプスの効果で精神がマイナスされるだけなので耐久を0にして落とすことができるわけではないので注意。 元から精神0のセプチャキャラなら落とせる。
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情報交換スペース ↑名声100でイゴールに話しかけた者です。 本日ようやく、次来たら教えてやると言ってくれました。 状態は、Lv.14エンジェル 名声131 探索1・生産1・機敏0・心眼1・魔脈2 力4・魔18・耐3・運7 でした。 生産が上がってから話しかけたので、スキル合計値が怪しいかも。 憶測ですが。 -- (名無しさん) 2008-02-28 21 34 25 9階の地図でタロットのコインが見つかりました。 カードを集めると何かあるのでしょうか? -- (名無しさん) 2008-02-28 21 54 27 名声125でもイゴールが次の階への話をしないので、ダンジョン1階だけ登る→話をしに戻ってくる、を繰り返していたら何度目かで次の階へのヒントをくれました。 -- (名無しさん) 2008-02-28 23 32 23 「イゴール:手がかりを聞く」の消費が2%に変わってました -- (名無しさん) 2008-02-29 00 05 44 エリザベスにノースリーブベストを納品したら、 13F地図、経験値20、名声1、50円を貰えました 次は釘バットを依頼されました -- (名無しさん) 2008-02-29 17 45 01 ショートボウ+アカガネ=マインドショット でした。 -- (名無しさん) 2008-02-29 19 01 54 出来れば数値も書いてもらえると編集する時に助かるんだが -- (名無しさん) 2008-02-29 20 54 28 15F デプスという悪魔が登場。 体力は32~35 12F 宝の地図でアメジスト 25円で売却できました。 -- (名無しさん) 2008-02-29 21 46 50 12Fの地図で釘バット発見しました。 -- (名無しさん) 2008-02-29 23 25 56 11F 宝の地図でマインドショット発見 力2・魔1・耐0・運0 -- (名無しさん) 2008-03-01 07 04 22 名声100以上でも イゴールに話しかけると、コメント欄に何もかかれてない バグらしきものがでます。 -- (名無しさん) 2008-03-01 13 17 49 経験値の計算方法はおそらく、レベル+3のような気がします。 -- (名無しさん) 2008-03-01 16 09 28 20Fでインフェルノに遭遇。 「致命的なダメージ」を与えられ、HP-1。 今回は敵にもクリティカルがあるのしょうか。 -- (名無しさん) 2008-03-02 09 47 00 イゴールのコメント無しのバグは 13Fを未探索だと起こるようです -- (名無しさん) 2008-03-02 10 42 25 探索スキルの熟練度は、地図でアイテムを 発見したときの方が上がるようです。 -- (名無しさん) 2008-03-02 10 47 19 13Fを調べる事とレベル10になっただけじゃイゴは鍵に付いて話さない、やはり有る程度の名声も必要みたい -- (名無しさん) 2008-03-02 11 18 42 ザントマンのHPはどのくらいでしょうか? ある程度の目安があれば・・無駄死にしまくりですw -- (名無しさん) 2008-03-02 11 33 31 15階でソード/1、19階でコイン/1を発掘。両方とも地図有り、一体どの階から探索アイテムが変わるんだか -- (名無しさん) 2008-03-02 11 39 47 15F以降でインフェルノ、ポルターガイスト、デブスに遭遇。いずれも魔法攻撃を仕掛けてきます。 -- (名無しさん) 2008-03-02 12 51 59 目安って言うかザントマンはピクシーでも魔14.耐5で勝てたよ。 魔法で行くなら攻撃に2回耐えれるHP40辺りを目安に 運が悪く20以上喰らうと危ないからHP45にした方が良いけど エンジェルで更に魔振りしてるならオバリオンにチェンジして耐確保すれば余裕だと思う 殴るなら3回耐える必要が出てくるから面倒になるけど -- (名無しさん) 2008-03-02 13 42 08 名前 コメント すべてのコメントを見る
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未投下 前へ 目次へ戻る 次へ Episode16 『死神』 缶蹴りから数日後・・・ 夜・・・ ---ブリーフィングルーム--- ミーナ「あれから1ヶ月・・・今日も満月ね・・・」 今日でちょうどハングドマンを打ち倒してから1ヶ月が経とうとしていた。 エーリカ「なんだかもう終わったはずなのに、いざ満月になると気になっちゃうね。」 エイラ「職業病みたいなもんダナ。」 ゲルト「そういえば・・・宮藤はどうした?それにリーネも・・・」 珍しく宮藤とリーネの姿が見えない。 ミーナ「そうね・・・どこへ行ったのかしら?」 バタン! そこへ誰かが強く扉を空け入ってきた。 ミーナ「リーネさん!?」 リーネ「ハァ・・・ハァ・・・」 息を切らせているリーネ。よほど急いでいたようだ。 ミーナ「どうしたの、リーネさん?」 リーネ「芳佳ちゃんが・・・」ハァハァ リーネ「芳佳ちゃんがいないんです!!」 坂本「なんだと!?」 ペリーヌ「お部屋にはいませんの!?」 リーネ「はい・・・どこを探してもいなくて・・・」 ミーナ「とにかく探しましょう!俺さん、サーニャさん。あなたたちも魔導針で探して!」 俺「はいっス!」 サーニャ「やってみます!」 ミーナが自身の固有魔法、三次元空間把握能力によって捜索を開始する。 俺とサーニャの二人も魔導針を発動させる。 俺(どこっスか・・・宮藤さん・・・) サーニャ(芳佳ちゃん・・・!) ミーナ「・・・いたわ!!」 ミーナがいち早く宮藤の存在を発見する。 シャーリー「見つかったのか!?」 ミーナ「ええ・・・滑走路の一番端に・・・でも・・・」 ルッキーニ「でも?」 ミーナ「宮藤さんだけじゃなくてもう1人・・・これは・・・」 ミーナ「・・・僕さん?」 ゲルト「僕?あいつは部屋にいるんじゃ・・・」 ミーナ「何か嫌な予感がするわ・・・とにかく、滑走路に向かいましょう!」 全員「了解!」 ---基地内滑走路--- 暗い闇が湛える夜を、月が明るく照らしている。 そんな中、滑走路の先で月を見上げるひとつの影・・・ 僕「綺麗な月だ・・・」 ツカツカ… 僕「?」 後ろからはもう1つの影が近寄ってくる。 僕は足音のするほうを振り返る。 そこにはいつも自分を避けていた少女がいた。 僕「宮藤さん?」 芳佳「探しました。」 しかしどうも様子がおかしい。 使い魔を発現させているのはいつものことだが、彼女の目は両方とも朱色に染まっていた。 僕「探すって・・・僕を?」 芳佳?「はい。ここで何をしているんですか?」 抑揚の無いどこか無機質な声で喋る宮藤。 僕「気がついたら自然とここへ来ていたんだよ。」 僕「なぜか月を見ていると、不思議と落ち着くんだよね・・・」 芳佳?「・・・忘れたのですか?」 僕「え?」 芳佳?「9年前、私とあなたは一度会っている。」 僕「9年前・・・?」 芳佳?「ようやく分かりました。初めてあなたを目にしたときから感じる、この感情の正体。」 芳佳?「あなたはダメ・・・あなたは・・・『敵』・・・」 僕「僕が・・・敵・・・?」 訳の分からない言葉に戸惑う僕。 だが、海面に映った月光が視界に入った瞬間、一つの記憶が彼の脳裏にフラッシュバックする。 僕「! そうだ・・・今夜と同じ満月の日・・・」 僕「ずっと前・・・9年前にもこんな・・・」 芳佳?「そう。私とあなたは9年前に会った。」 芳佳?「お互いに、敵同士として。」 僕「僕は・・・誰だ?」 僕「グッ・・・」ズキズキ 頭に走る痛み。 そして彼の中にあった記憶が更に断片的にフラッシュバックする。 僕「ハァ・・・ハァ・・・君は・・・誰だ・・・」 芳佳?「私は『ヒュプノス』。」 ヒュプノス「対ネウロイ非常制圧特殊生物兵装。ネウロイを倒すために生まれたネウロイ。それが私に与えられた役目。」 僕「倒す・・・ため・・・?ネウ・・・ロイ・・・?」 ヒュプノス「そしてあなたの本当の名称は・・・」 その名は以前からウィッチーズが追っている存在。 究極の存在と言われるものの名称。 ヒュプノス「『デス』。」 ヒュプノス「9年前、私が封印したネウロイ。」 僕「ネウ・・・ロイ・・・」 ザザッ… 僕「そうだ・・・あの日だ・・・」 ザザザッ…ザッ… 僕「僕は、あの研究所で生まれた・・・」 呼び起こされた記憶を辿りながら彼は語る。 僕「僕は・・・13番目のネウロイ・・・みんなが僕を・・・デスって呼んでた。」 僕「でも、僕が生まれたときに、力の一部が砕けて散らばった・・・」 僕「あの時の僕は・・・不完全だった・・・」 ヒュプノス「それでも、あなたの力は想定を超えていました。」 ヒュプノス「倒せない以上、残された道はこの身を呈して封印することだけ。」 ヒュプノス「そしてあの場に、封印の器としてたりるものはただ1つ。」 ヒュプノス「偶然そこに居た、人間の少年以外に無かった。」 ヒュプノス「もはや私に選択の余地などなかった・・・」 僕「『俺』くん・・・」 僕「そうか・・・僕はずっと彼の中に居たんだ・・・」 僕「12の力の破片に引き寄らせられるようにって、僕が彼を誘った・・・」 僕「そして・・・」 一度言葉を詰まらせる僕。そして、俯いた顔を再び上げる。 僕「・・・・・そうか。今・・・分かったよ。」 ヒュプノス「・・・・・」 僕「全て思い出した・・・」 僕「僕が誰で・・・どういう存在なのかを・・・」 ヒュプノス「私は・・・あなたを倒すために生まれた存在。」 ヒュプノス「私も、ようやく本来の役割を思い出しました。」 ヒュプノス「この少女の中に居たことで・・・」 ヒュプノス「私は、あなたを倒す。それが私の役目。私の任務。」 僕「・・・君も、ネウロイなのにかい?」 ヒュプノス「はい。私は、確かにネウロイです。」 ヒュプノス「いわばあなたも同胞・・・ですが、人工の存在である私を、氾濫分子としてあなた方は追い立てた・・・」 ヒュプノス「もはや私はネウロイとしても居場所を失ってしまった。」 ヒュプノス「そこへこの少女が現われた。そして、私に居場所をくれた。」 ヒュプノス「この少女には借りがあります。だから私はこの少女を守らなければならない。それがたとえ同胞を裏切ることになっても・・・」 そう言い終わるや否やヒュプノス・・・もとい、宮藤は両手を僕へと向ける。 ヒュプノス「消えてください。」シュンシュンシュン 手から数多の赤い火線が放たれる。 それは勢いを失うことなく僕のほうへと着実に向かう。 ズゴオオオオオオオォォォ!! しかし... 僕「やめるんだ・・・ヒュプノス・・・」 ヒュプノス「!?」 僕は生きていた。 彼は自分の目の前にシールドのようなものを展開している。 僕「・・・ごめん。」 そして彼は右手を翳し、何か衝撃波のようなものを放つ。 ヒュプノス「かはッ・・・!」 ドサッ! 少しの距離を吹き飛ばされ、そのままヒュプノスは動けなくなった。 ヒュプノス(申し訳ありません・・・宮藤芳佳・・・) 薄れ行く意識の中、ヒュプノスは宮藤にそう告げた・・・ 数分後・・・ 坂本「宮藤いいいぃぃ!!」 リーネ「芳佳ちゃん!!」 他のメンバーが駆け寄ってくる。 坂本「おい、宮藤!しっかりしろ!!」 ミーナ「大丈夫。意識を失ってるだけみたいね・・・」 俺「僕・・・お前、なんでここに・・・」 僕「・・・・・」 ゲルト「どういう訳か・・・説明しろ・・・」 硬く閉じた口をゆっくりと開く僕。 僕「全て・・・僕のせいだ・・・」 ペリーヌ「あなたが・・・あなたがやったって言うんですの!?」 坂本「やめろペリーヌ。あいつは戦う意思を見せていない。」 ミーナ「説明してもらえないかしら・・・あなたは、何者なの?」 僕「僕は・・・君達が『ネウロイ』と呼ぶものとほぼ同じ存在なんだ・・・」 エイラ「オマエが・・・ネウロイ!?」 僕「僕はネウロイから少し進んだ存在・・・12のネウロイが全て交わって生まれる、『宣告者』さ・・・」 サーニャ「宣告者・・・?」 僕「さっき・・・全てを思い出した・・・ネウロイの正体・・・そして、僕自身の恐ろしい正体も・・・」 僕「信じられない・・・!こんな事って・・・」 ミーナ「ネウロイの正体を知っているの・・・?」 僕「知ってるよ・・・」 シャーリー「なにっ!?」 僕「ネウロイたちの目的・・・それは・・・」 僕「『母なるもの』の復活。」 僕「死の宣告者・・・その存在に引き寄せられて、母なるものは目覚める・・・」 俺「死の・・・宣告者・・・それがお前だって言うのか・・・」 僕「そうだ・・・」 ルッキーニ「母なるものって・・・なに・・・?」 僕「大いなるものさ。君達の言語に、当てはまる言葉はない・・・」 僕「9年前、1人の人間の手によって無数のネウロイのコアが1つの場所に集められた。」 僕「そこで僕は生まれた。でも、なぜか僕は不完全なまま外に放り出され、そして、そのまま目を覚ました。」 僕「その後、僕はヒュプノスと相打ちになった。」 サーニャ「ヒュプノスって・・・この前聞いた・・・」 僕「そう、今ヒュプノスは彼女・・・宮藤さんの中で生きている・・・」 ミーナ「宮藤さんと融合したネウロイが・・・ヒュプノス・・・」 僕「あの子は僕を封印しようと捨て身で挑んできた。」 僕「そして僕は、たまたまそこに居た1人の子供の中に封印された・・・」 僕「その子供は僕を宿したまま成長し、そして偶然か運命の悪戯か・・・一番目のネウロイの眠るこの地へと降り立った・・・」 僕「君達の部隊の・・・新しい仲間としてね・・・」 エーリカ「新しい仲間・・・それって・・・!」 全員が1人の人物を驚いた表情で見つめる。 僕「そう、君だよ。俺くん・・・」 僕「僕はずっと、彼の中に居たんだ・・・」 俺「は!?」 俺(あいつが俺の・・・中に居た・・・?) シャーリー「中に・・・居た?」 僕「そして、僕の影響で彼は魔力を覚醒させウィッチとなり、この地へ降り立った時、1番目のネウロイが目覚め、それに連鎖して世界中に散らばった12のネウロイが満月になる度に順番に目覚めた。」 僕「彼の中の僕と・・・1つになるためにね・・・」 リーネ「僕さんは死の宣告者で・・・俺さんの体の中に入っていた・・・ってことですか・・・?」 ペリーヌ「いきなり言われて・・・信じられるわけありませんわ!そんなこと!」 僕「全て・・・僕が原因なんだ・・・ごめんよ・・・」 僕「それに・・・君達にはまだ・・・大事なことを・・・つた・・・え・・・」ドサッ エイラ「僕!?」 僕は意識を失い、その場に倒れた。 ミーナ「ひどく消耗しているようね・・・今日のところは引き上げて休ませましょう・・・宮藤さんの件もありますから。」 ミーナ「話の続きはその後ね・・・」 僕の口から語られた真実。 彼は9年前から俺の中で12のネウロイとの接触を待っていたという。 俺(ならあの『アニマ』は・・・俺の中に居たころの『僕』・・・?) 俺(・・・・・) 今は何もかも、彼が語らなければ分からないことばかりだ。 重苦しい空気の中、宮藤と僕を連れて基地へと戻った・・・ 翌日・・・ 夜 ---ブリーフィングルーム--- 仲間達が神妙な表情で座っていた。 少し離れた場所で、僕がパイプ椅子に座り、俯いていた。 宮藤だけは、依然意識を失っているためこの場には居ない。 ミーナ「全員、集まりましたね。」 ルッキーニ「僕、もう大丈夫なの?」 僕「ありがとう、ルッキーニちゃん。僕なら大丈夫だよ。」 僕「それに僕には全てを伝える責任がある・・・」 坂本「早速だが、聞きたいことが山ほどある。質問に答えてもらうが、かまわないな?」 僕「はい。大丈夫です。」 ミーナ「あなたは昨日、ネウロイたちの目的が『母なるもの』の復活にあると言った。」 ミーナ「まず教えてほしいの。あなたたちネウロイとは、一体なんなの?」 僕「ネウロイは・・・君たちの人間の負の心が集まって生まれた存在だ。」 俺「負の心・・・?」 僕「そう、君たちの中にある悪い心の・・・特に、死んでしまいたいと思う心・・・それが僕たちを作り出す。」 ペリーヌ「死んでしまいたいって・・・私たちはそんなこと思っていませんわ!」 僕「君たちはね。でも、世界中の、他の人はどうかな。」 ペリーヌ「! ・・・」 僕「争いが起って、大切なものを失ったり、他人に傷つけられたり・・・そこから立ち直れずに死んでしまいたいと思う人もいるんだ。その心が、僕たちを作るんだよ。」 ミーナ「・・・・・」 僕「・・・話をもどそう。ネウロイは、人々の負の心が大きければ大きいほど、その姿は大きくなり、負の心を持つ人々が多ければ多いほど、ネウロイの数も増える。」 僕「やがて、たくさんのネウロイ同士が集まって、より上の存在である12のネウロイが生まれる。それが君たちがアルカナネウロイと呼んでいたものだ。」 リーネ「あなたも、アルカナネウロイなんですか・・・?」 僕「そう、僕は12のネウロイがさらに集まって生まれる宣告者。13番目のネウロイだ。」 シャーリー「その宣告者・・・ってのはなんなんだよ・・・」 僕「宣告者は、ネウロイの母たる存在をこの星へと呼び寄せる存在。僕は、母なるものを呼び寄せるためだけに生まれたんだ。」 ミーナ「・・・ちょっと待って。母なるものとは・・・何?・・・復活すれば、どうなるの?」 僕「母なるものは太古、この星に『死』を授けた僕らネウロイの母たる存在さ。」 僕「目覚めれば、星は純粋な死に満たされて、全ての命は消え失せる・・・」 シャーリー「命が・・・消える!?」 坂本「それは・・・絶滅するということか・・・?」 僕「いや、正確には・・・『生きることを止めてしまう』と言った方がいいかな・・・」 エイラ「生きることをやめる・・・絶望病カ・・・?」 すでに世界中で絶望病が蔓延していた。 絶望病というその言葉もメディアで多く報道されたことにより、一般市民の間でも広まっていた。 そして僕の言葉を聞き、皆も同じことを連想していた。 俺「全人類があんなんになったら・・・」 僕「いや、そうして君たちが無気力になったところで、母なるものと全てのネウロイが惑星規模の破壊行動を開始する・・・」 坂本「瘴気による汚染に、ビームによる虐殺・・・人類、いや・・・生き物の全てはたちまち死に絶えるだろうな・・・」 それはまさに、星そのものの滅びであった。 ミーナ「それがグレゴリも言っていた滅びなのね・・・」 エーリカ「でもさ、そうだとしても何か防ぐ方法とかあるんでしょ?」 僕「・・・・・」 ペリーヌ「ちょっと・・・どうして黙ってるんですの!?・・・まさか、防げないとか・・・ないですわよね・・・?」 僕「すまない・・・」 ペリーヌ「どうして...なぜあやまるんですの!?」 リーネ「そんな・・・決まってるってことなの・・・?」 僕「そうさ・・・鐘が鳴ったのを聞いただろう・・・あの時、全てが決したんだ・・・」 僕「僕は死の宣告者・・・僕は・・・存在そのものが滅びの確約なんだ・・・」 全員が言葉を失った。 もはや滅びは免れられないという。 僕が現われたこと自体が、滅びの確約なのだと・・・ シャーリー「な・・・なあ。それって、いつ来るんだ?その・・・滅びは・・・」 僕「おそらく、次の春はもうやってこないだろう・・・」 俺「それって・・・すぐじゃないか!!」 サーニャ「・・・・・」 エイラ「お・・・オイ、みんな・・・なにビビってんダヨ・・・?」 エイラ「滅びだかなんだか知らないケド、今までだって乗り越えてきたじゃないカ!」 エイラ「ウィッチに不可能はない!そうダロ!?」 ルッキーニ「そうだよ・・・倒すだけだよ!!」 僕「それは無理だ。」 僕「母なるものの前では、力の大小なんか問題じゃない。」 僕「死なない命が無いように、母なるものを消し去ることなんて決してできないんだ・・・」 エイラ「そんナ・・・」 しばらく沈黙が続いた・・・ その沈黙を断ち切るように僕が口を開く。 僕「僕は・・・怪異が集まって出来た存在・・・」 僕「なのに人の姿をしていて、君達とこうして話せたり、喜んだり、悲しんだりも出来る。これは多分・・・僕が彼の中に居たからだ・・・」 僕「・・・・おかげで僕は、君達に選択肢を与えられる・・・・・」 サーニャ「選択肢・・・?」 僕「母なるものの訪れは・・・もはや避けられない・・・でも、その日までを苦しまずに過ごすことは出来る。」 俺「え・・・?」 僕「僕を・・・殺せばいい。」 ミーナ「なんですって!?」 僕「宣告者である僕が消えれば、人の記憶から、アルカナネウロイに関する一連の記憶は全て消える。」 僕「つまり、君達の記憶からこの救いのない現実を消すことが出来る。」 僕「もうなにも・・・決して思い出すことはない・・・当然、僕を宿していた事で、俺くんのことも忘れてしまうことになるけどね・・・」 僕「滅びの訪れは一瞬だ・・・何も知らずに迎えるなら、苦しまずに済む・・・」 ペリーヌ「全てを・・・忘れる・・・?」 僕「そうさ。今までのように、君たちはネウロイを倒すだけの日々に戻るんだ。それはそれで、辛いものがあるかもしれないけれどね。でも、滅びを怯えて待つよりは、ずっと楽なはずだ。」 僕「それに、僕を殺せば滅びまでの時間も少しは長くなるかもしれない・・・本来、僕の性質は母なるものと同じ。だから殺すことなんて出来ない。」 僕「でも、彼のおかげで・・・今の僕にはわずかだけ人の性質がある。俺くんの手でなら・・・たぶん出来るはずだ・・・」 ルッキーニ「僕・・・」 僕「もし僕を殺さなければ、全てが今のままになる。避けられない間近な死を怯えて待つ、救いのない日々がただ続いていく・・・」 僕「・・・僕はそんなのは嫌だ・・・君達に苦しんでほしくない・・・そんな目に、あって欲しくないんだ・・・」 俺「そんなの・・・出来るかよ・・・」 僕「優しいね、君は・・・」 サーニャ「・・・です・・・・・。」 エイラ「サーニャ?」 サーニャ「記憶がなくなるなんて・・・嫌です・・・!」 サーニャ「私、俺さんの事も、僕さんのことも忘れたくないです!」 サーニャ「みんなでここまで過ごしてきた記憶は・・・とっても大切なもの・・・それがなくなるなんて嫌です・・・」 エイラ「そうダナ・・・それに、忘れれば楽だなんて単なる逃げダ!」 僕「逃げることは・・・悪いことなのかな・・・?」 僕「逃げなければ、君達の想像を超えた、途方もない絶望が広がっているんだよ?」 僕「絶対に死ぬ・・・その怖さを君達はまだ知らないんだ・・・今の気持ちだけで簡単に決めない方がいい。」 しばしまた沈黙が流れる・・・ 僕が静かに立ち上がった。 僕「すぐに決めなくてもいい。少しだけだけど、まだ時間はある・・・」 僕「12月31日。ニューイヤーズイブって言ったかな・・・その日までに考えておいてほしい・・・」 僕「それを過ぎると、僕は母なるものと1つになり、君達の触れられない存在になる。」 僕「どちらにせよ僕は、母なるものの訪れと共に役割を終えて取り込まれるだけの存在だ・・・」 僕「僕の心配はいらない。31日になったら、また来るから・・・」 僕はそのまま出口へと歩き、扉を出た。 俺「おい、待てよ!!」ダッ 扉を開け、廊下を見渡す。 しかし、そこに僕の姿はもうなかった・・・ 俺(消えた・・・) 掻き消えてしまった。まるで、アニマのように・・・ ミーナ「また来る・・・ね・・・」 僕の口から語られた真実はあまりにも絶望的だった。 俺たちに与えられたのはただ死に方の選択だけ・・・ 立ち向かう術は皆無だと言う・・・ 各々が死について意識し始める。空気が次第に重くなっていくのが感じられた・・・ そんな中ミーナが口を開く。 ミーナ「・・・・・今日は解散とします。今は・・・私たちに出来ることを精一杯やりましょう・・・」 しかし誰もが黙ったままだ。 この日は重い空気のまま会議が終了した。 僕・・・もとい、デスの告白から一週間。 世間では絶望病が蔓延し、次々にネウロイの被害者が出ていた。 世界中の政府はついに外出禁止令を敢行。 世界中の街には軍の兵隊と陸戦専用ストライカーを履いたウィッチが配備された。 それにより治安は守られたが、人々の不安は日々募ってゆくばかりであった。 ---基地内ラウンジ--- 宮藤は意識を取り戻したが怪我がなかなか治らず、いまだ安静にしている。 ペリーヌ「あれから1週間ですわね・・・一体どうするんですの、これから?」 リーネ「ペリーヌさん・・・落ち着いてますね・・・」 ペリーヌ「悩んだって仕方がありませんもの。それに、ここ一週間のこの重苦しい雰囲気。正直耐えられませんわ。」 ミーナ「確かにそうね・・・」 エーリカ「人間って7日を過ぎるとどんな環境でも適応を見せるんだってさ。あのさ、ここはちょっと冷静に話し合ってみない?」 エイラ「・・・・・」 シャーリー「バルクホルン・・・お前はもう決めたか?」 ゲルト「さぁな。・・・だが逃げる気はさらさら無い。」 ミーナ「あなたは、母なるものと戦う道を選ぶということ?」 ゲルト「ああ。どんな相手かも分からないしな。まぁ、倒せないという話らしいが・・・」 ゲルト「リベリアン、お前こそどうなんだ?」 シャーリー「そうだな~・・・正直ここまで死ぬことについてここまで深く考えたのは初めてだよ・・・」 シャーリー「でも、どっちか選ばなきゃいけないってならあたしは立ち向かうほうを選ぶよ。」 シャーリー「何もしないで死ぬほうが、よっぽど辛い気もするしな。」 ゲルト「そうか・・・。ミーナはどうなんだ?」 ミーナ「そうね・・・私も、最前線の隊長をやっているはずなのに、死ぬことをどこか遠いことのように感じていたわ・・・」 ミーナ「これじゃあ隊長失格・・・ね・・・」 エーリカ「そんなことないよ。ミーナはよくやってくれてる。ミーナのおかげで、みんな今まで死ぬことをあまり考えずに済んだんだ。」 ミーナ「ありがとう、エーリカ・・・」 ミーナ「私としては、苦しいよりは、楽なほうが良いに決まってるわ・・・」 ミーナ「でもそれで、彼を殺すというのは・・・ね・・・」 ミーナ「それに、どの道死ぬだなんてのも、ちょっと気に入らないわ。」 リーネ「じゃ・・・じゃあ、僕さんには何もしないってことで一致でしょうか・・・?」 エーリカ「リーネはどっちなのさ?」 リーネ「わ・・・私は・・・」 エーリカ「まぁ、どう死ぬか選べとか言われても、そんなの選べないよね。」 エーリカ「そうそうエイラ達は?もう決めた?」 エイラ「いや・・・」 サーニャ「・・・・・」 ペリーヌ「どうしたんですの?まさか今更怖気づいたんじゃ...」 エイラ「ああ、怖いサ!死ぬんだゾ!?」 サーニャ「エイラ・・・」 エイラ「みんなも何ご立派な事いってんダヨ!絶対死ぬって意味考えたのかヨ!?」 この事について、エイラは人一倍悩んでいた。 彼女は固有魔法に未来予知をもつおかげで今まで幾多の死線を無傷で潜り抜けてきた。 それ故、彼女は他人の死を意識する事はあっても、自分の死についてはあまり意識する事がなかった。 なにしろ、今の一度も死ぬという状況になったことがなかったからだ。 しかし、彼女がここまで深く悩んだ理由は他にもう一つあった・・・ 彼女の言葉に返す言葉もなく、皆が押し黙ってしまう。 ミーナ「ならどうするの?殺すの、彼を・・・?」 エイラ「ワタシに出来ることなんてないサ・・・殺せるのは、一人だけなんだから・・・」 エイラが俺のほうを見る。 エイラ「原因は・・・明らかにオマエから始まってるんだ・・・」 エイラ「気づかなかったのカ・・・?アイツが中に居るってこと・・・」 俺「・・・・・」 エイラ「滅びは・・・お前が呼んじまったんダ・・・」 エイラ「お前さえ来なけりゃ、こんな事にはならなかったんじゃないのカ!?」 俺「っ!!」 サーニャ「エイラ!!」 俺「いいんだ!!」 俺が大声で反駁する。 サーニャ「俺さん・・・」 俺「いいんです・・・エイラさんの、言うとおりっス・・・」 俺「俺が来なけりゃ、こんな事には・・・」 サーニャ「違う・・・それは違うわ!!」 俺「違わない!!俺の、せいなんです・・・」 ゲルト「俺・・・」 俺「すみません、俺、今日この後哨戒あるんで、失礼します・・・」テクテク エイラ「・・・・・」 バタン 俺はそのままブリーフィングルームから出て行った。 シャーリー「大丈夫かあいつ・・・あんな状態で哨戒に出たら・・・」 ミーナ「そうね・・・でも、サーニャさんのストライカーが今、整備中だから代わりが居ないのよ・・・」 スクッ エイラ「・・・サーニャ?」 タッタッタ バタン ---基地内廊下:俺の部屋前--- サーニャ「・・・・・」 コンコン 「・・・・・」 コンコン 「・・・・・」 サーニャ「俺さん、あけてください・・・」 「・・・・・」 返事は返ってこない。 サーニャ「ならそのままでいいです。聞いてください・・・」 「・・・・・」 サーニャ「一人で、抱え込もうとしないで・・・」 「・・・・・」 サーニャ「あなたのせいなんかじゃ・・・ないです・・・」 「・・・・・」 サーニャ「・・・それだけです。また、来ます・・・」 トコトコ 「・・・ごめんなさい。」 深夜 ---バルト海上空--- 俺は哨戒の為、夜の空を飛んでいた。 しかし、海はいつもと様子が違い、波は大きくうねりをあげ、大しけの状態であった。 俺「・・・定時連絡。HQ、応答してください。」 本部《ザザッ…こちらHQ。》 俺「0430。S-13地点。異常なし。」 本部《了解。帰投せよ。》 俺「ウィルコ。」 そうして俺が基地へ帰投しようとしたその時だった。 ボフッ! 俺「!?」 突如、ストライカーが煙を上げる。 やがて煙はどんどんと大きくなり、ストライカーは制御を失い、俺は海へと落下してゆく。 ヒュゥゥゥ~ 俺(はは・・・ばちが当たったかな・・・) 俺(俺の人生も19年ぽっちか・・・せめて20までは生きたかったな・・・) 俺(でも、世界に対してこんな仕打ちをしたんだ・・・死んでも、仕方ないよな・・・) ――俺さん。―― 俺(あはは・・・こんな時まであの子の顔を思い出すなんてな・・・やっぱ俺、結局あの子の事あきらめきれてないんじゃん・・・) 俺(あの時、顔合わせときゃよかったかな・・・) 俺「サーニャさん・・・」ボソッ ドポン その日、俺一等兵が基地へ帰還することは無かった・・・ 次へ→ペルソナ17 -ページ先頭へ
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序盤 共通ルート オープニング|七姉妹学園|蝸牛山裏道|森本病院|空の科学館|GOLD|ゾディアック|青葉公園(1回目)| 中盤 南条ルート 下水処理施設|理学研究所| エリールート 珠閒瑠テレビ| 共通ルート スマイル平坂|青葉公園(2回目)|廃工場|日輪丸|海底遺跡|岩戸山| 終盤 共通ルート 地下鉄工事現場|アメノトリフネ|珠閒瑠城|モナドマンダラ フリーダンジョン ギガ・マッチョ|ムー大陸|春日山高校|防空壕(第一区画|第二区画|第三区画|第四区画|第五区画|第六区画|第七区画|第八区画) ギガ・マッチョ ムー大陸 春日山高校|入れるエリアと入れるようになるタイミング|小ネタ ギガ・マッチョ スマイル平坂攻略後、ギガ・マッチョ1Fにいるイシュキックから噂悪魔の噂を聞いて広めると2F以降へ入れるようになる。 このダンジョンではペルソナ(スキル)を使用することができない。 噂悪魔の噂は2種類聞くことができる。 噂 聞ける時期 備考 高速、噂悪魔100キロババア出現 スマイル平坂攻略後 3FにLV37噂悪魔100キロババア出現4F以降へ行くことはできない 最速、噂悪魔200キロジジイ出現 100キロババア撃破済みで海底遺跡攻略後 5FにLV50噂悪魔200キロジジイ出現 上へ ムー大陸 青葉公園(2回目)攻略後、パオフゥが離脱するとムー大陸で噂悪魔の噂を聞けるようになり、噂を広めると奥へ入れるようになる。 このダンジョンには制限時間があり、時間内に噂悪魔を倒して戻ってくる必要がある。 時間内に戻ってくると、お金を貰えるミニゲームができる。 噂悪魔の噂は2種類聞くことができる。 噂 提供者 聞ける時期 備考 衝撃、噂悪魔ムッシー上陸 警備員 青葉公園(2回目)攻略パオフゥ離脱後 3F:トリッシュの泉にLV41噂悪魔ムッシー出現4F:ビデオゲームルームへ行くことはできない 凄惨、噂悪魔呪いのタクシー現る 冬子 ムッシー撃破済みで海底遺跡攻略後 4F:ビデオゲームルームにLV52噂悪魔呪いのタクシー出現 上へ 春日山高校 空の科学館攻略後、克哉と合流し平坂区へ行くことができるようになると入れるようになる。 経験値・お金・アイテム・ペルソナの熟練度稼ぎや、ペルソナの変異等で度々お世話になる。 地下室からは防空壕へ入ることができるが、シナリオの進み具合によって入れるエリアは限られる。 入れるエリアと入れるようになるタイミング エリア タイミング 備考 春日山高校 空の科学館攻略・克哉合流後 3FにLV24噂悪魔テケテケ出現 防空壕 第一区画 GOLDに入った後 第二区画 ゾディアック攻略後 LV29法王シャカ出現 第三区画 理学研究所 or 珠閒瑠テレビ攻略後 第四区画 廃工場攻略後 特定条件下でLV42悪魔ビヤーキーが出現(詳しくは小イベント参照) 第五区画 海底遺跡攻略後 LV51女教皇イザナミ出現 第六区画 地下鉄工事現場に入った後 LV65皇帝オーディン、LV63噂悪魔くだん出現 第七区画 珠閒瑠城攻略後 LV73太陽ヴィローシャナ出現 第八区画 モナドマンダラ:断罪の界でシャドウパオフゥ&シャドウ舞耶撃破後 天正大判が落ちている。サチコの宝物部屋あり(詳しくは小イベント参照)希少敵LV80恋人アリス、LV81恋人ダークアリス出現 小ネタ 防空壕内では、各区画にある地図を拾わない限り、マップが表示されない。暗くてダメージ床が多いので、早めに地図を拾うことを推奨する。 通常、防空壕のエントランスから各区画へ入れるのだが、第二・第五・第八区画への侵入経路は岩によって塞がれている。それぞれ第一・第四・第七区画に繋がっているが、多少遠回りとなる。 通れるようにするには、契約悪魔から情報を聞き出し、該当悪魔に岩の除去を依頼する必要がある。 場所 情報提供悪魔 岩の除去をしてくれる悪魔 第二区画 口調「男の子」の悪魔(ロビングッドフェロー等) LV15戦車ミノタウロス 第五区画 口調「若者」の悪魔(サテュロス等) LV35塔ショゴス 第八区画 口調「紳士」の悪魔(ソロネ等) LV58戦車ギリメカラ 各区画には、最低1枚「サチコの手紙」が落ちている。サチコの手紙には、第八区画にある「サチコの宝物部屋」へ入るためのヒントが書かれている。 第八区画には、希少敵・LV80恋人アリスが出現する。普通の悪魔と同様にコンタクトも可能。アクセサリー「カルマリング」を装備したキャラでコンタクトすると、マテリアルカード「チャンピオン」を入手することができる。 チャンピオン入手後は、アリスの代わりにLV81恋人ダークアリスが出現するようになる。ダークアリスは撃破時に「アイテムブリーダー」をドロップすることがある。ポリスグローブ片手に粘るべし。 上へ
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LV 名前 物 火 氷 雷 風 光 闇 力 魔 耐 速 運 初期スキル 取得スキル 備考 35 フォルトゥナ - 無 - 弱 無 - - 19 23 22 26 22 ガルーララクカジャ 電撃見切り(37)マハガルーラ(38)素早さの心得(40)疾風ブースタ(40) 44 クロト - - - - 反 - - 22 31 28 26 32 マハガルーラクロズディ ナバスネビュラ(45)マカラカーン(47)疾風ブースタ(48)ガルダイン(49)老化防御(50) 51 ラケシス - - 耐 弱 無 - - 31 39 25 34 31 ガルダインマハスカクジャ リカーム(53)マカラブレイク(54)疾風吸収(55)赤の壁(56)衰弱耐性(57) 58 アナンタ 耐 - 吸 弱 - - - 43 42 45 28 23 マハブフーラ白の壁 マハラクカジャ(59)ブフダイン(61)緑の壁(62)大気功(63)衰弱防御(64) 65 アトロポス - 弱 - - 無 - - 36 48 36 37 45 ガルダイン疾風ブースタ コンセントレイト(67)マハガルダイン(68)真・火炎見切り(69)疾風ハイブースタ(70) 72 ノルン - - 耐 弱 吸 - - 42 53 31 48 46 マハガルダインガルダインディアラハン マハスクカオート(74)大気功(75)疾風ハイブースタ(76)瞬間回復(77)ランダマイザ(79) コミュ解禁ペルソナ:継承不可スキル:ランダマイザ:特殊合体?
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前ページ次ページゼロのペルソナ 戦車 意味…勝利・失敗 ルイズたち一行は王都トリスタニアで武器を買ってからさらに馬に乗って内陸地にあるラ・ロシェールに着いた。 馬に乗りなれていない者たちは、一日中馬に揺られる苦行に体中を痛めつけられていた。 「ケツや腰がすんげー痛てえ……」 「奇遇だな完二、俺もだ……」 完二と陽介は仲良く腰を抑えながら石造りの町を歩いている。 「チミたち根性が足らんよー。クマは元気イッパイじるしクマ」 「はいはいそーだな」 町の入り口から入って一行は宿を探し、町で最も高級な『女神の杵』亭という宿に泊まることにした。 その一階の酒場で一行は疲れを癒す。 ただし、ワルドとルイズはこれからアルビオンに向かうために必要らしいことの交渉に出かけているためいない。 完二はこの世界では未成年の飲酒を禁じるという類の法律がないことをいいことに、嬉しそうに酒を飲んでいた。 クマも飲みたいと言い張ったが陽介がそれを強硬に反対したため飲めていない。 クマはジュースで場酔いしたこともある。実際に酒を飲ませたらどれほどタチの悪いことになるか分かったものじゃないというのが陽介の言い分だ。 陽介は、自分も酒を飲まないからとクマを説得したが、酒を飲まないのはクマのためというよりもこの間、酒をたくさん飲んで二日酔いになったらからであった。 他愛ないことを話しながら一行は時間を潰した。 しばらくしてワルドとルイズとルイズが帰ってきた。雨で少し濡れちゃったとルイズが文句を言っている。 話が盛り上がって気付かなかったが、確かに雨が建物を打つ音が聞こえる。 ちらりと部屋の一面にある石作りの窓を見ると幾つもの水の線が上から下へと引かれ、今まで気が使ったのが不思議なほどだ。 ワルドとルイズはウェイターにドリンク――陽介たちには分からない名前だったがおそらくアルコールだろう――を頼んでから言った。 「アルビオンに渡る船は明後日にならないと出ないそうだ」 「急ぎの任務なのに……」 「えっ、船?」 思わず耳を疑う。ラ・ロシェールに到着するまでの道のりでは海なんて見ていない。それどころかラ・ロシェールの周辺では湖や川さえ見ていない。 陽介の疑問を増やすような会話はさらに続く。 「あたしはアルビオンに行ったことないからわかんないけど、どうして明日は船が出ないの?」 「明日の夜は月が重なるだろう?『スヴァル』の月夜だ。その翌日の朝、アルビオンが最もラ・ロシェールに近づく」 陽介は頭に浮かべる疑問符の数を増やし、たまらずに尋ねた。 「な、なあ、ちょっと待てくれよ。アルビオンって国だろ?近づくってどういうことだ? それにここってどーみても内陸地で港町には見えないんだけど……」 今度はワルドが驚いた顔をした。何を言っているんだという顔だ。 質問に答えたのはキュルケであった。 「アルビオンは空飛ぶ大陸なのよ。で、空飛ぶ船でそこに向かうの」 その言葉に、ボケっとしていた完二とクマも、流石に驚いた。 「と、飛んでる?船が?国が!?」 「ホントクマ!?」 「マジかよ……」 そんな三人の態度にワルドは困惑したようだ。 「君たちそんなことも知らないのかい?」 「この子たちちょっと世間知らずだから」 さも不思議そうに尋ねてくるワルドに笑いながらキュルケが答えた。 そうなのかい。とワルドは返事をした。 これからのことについて少し話しあった後にワルドが話を切り上げることを提案して、鍵束を机の上に置いた。 「タバサとキュルケが相部屋。カンジ、ヨースケとクマはすまないが一部屋で構わないかい?空き部屋がなくてね……」 「構わないですよ」 「でもベッドどうスんスか?」 「しょうがないクマね。クマは今夜、陽介に暖めてもらうクマ。きゃっ!」 「キモいわ!お前は床で寝ろ!」 「しどい!冗談なのに!」 おいおいとクマは泣き真似を始める。 「ま、どうしてもっつーなら完二と一緒に寝るんだな」 「何勝手に決めてんだ!」 「それはいやクマ。冗談じゃなくテーソーが危ないクマ」 「テメーらシメっぞ……!」 使い魔三人がギャーギャーと騒ぎ始めるが、構わずにワルドは最後の一部屋の組み合わせを言った。 「僕とルイズは同室だ」 ルイズは目を丸くした。 「そんな、ダメよ!まだ、わたしたち結婚してるわけじゃないじゃない!」 「大切な話があるんだ。二人で話がしたい」 ルイズは狼狽しながらチラリと彼女の使い魔を見遣った。 「あら、ベッドが足りないならわたしのベッドに来る?わたしは大歓迎よ」 「まま、ま、マジっスか……?」 「ちょ、キュルケさん、大胆すぎるんですけど!」 鼻血を流していた完二は突然の爆発に襲われ、陽介は机の下から小さな主の蹴りをもらい、むこうずねを抑え呻いた。 次の日の朝、完二は扉がノックされる音で目が覚めた。 「ダレだよ、いったい……」 もう一つのベッドには着ぐるみを脱いだクマがベッドのド真ん中で寝ていた。陽介はベッドの脇の床で寒そうにしている。 昨夜、クマが陽介の寝ていたベッドに無理矢理入っていったので、寝ているうちにはじき落としたのであろう。 ノックの音は続いていた。 「わーってるよ……」 完二は自分の毛布をかわいそうな先輩に掛けてドアへ向かった。 開けるとそこにはワルドが立っていた。 「なんかようか?こんな朝っぱらから……」 せっかくの睡眠の時間を奪われ、ヒゲ面を見るのはいい気分ではなかった。 たとえそれが美男子であっても、完二にはその気はないので(かつて疑惑はあったが)同じことだ。 「きみは変わった力を持っているらしいね」 完二の顔に警戒の色が浮かぶ。 「なんで知ってんだ?」 「昨夜、ルイズが話してくれた。なんでもきみは別の世界から来たというじゃないか」 あのおしゃべりめ、と完二はつぶやく。 「これから任務を共にするものとして、その実力を知っておきたい。 さらに言えば、使い魔として、僕の許婚を守れるだけの実力を持っているかということもね」 回りくどい言い方だが、完二には彼の言わんとすることはわかる。あちらの世界でも散々やったことだ。 「そりゃあ、つまりケンカ売ってるってことか……?」 「そのとおり」 完二の剣呑な声にワルドはにやりと笑った。 二人は女神の杵の中庭に出た。地面が昨日の雨で濡れている。 ワルドが言うことには、女神の杵は昔、アルビオンからの侵攻に備えるための砦であったらしい。そのためか中庭は練兵場となっていた。 かつて兵たちが国王の閲兵を受けたという場所で、完二とワルドは向かい合う。 「昔……、と言ってもきみにはわからんだろうが、かのフィリップ三世の治下には、ここでよく貴族が決闘したものさ」 「それが今ナンか関係あんのかよ」 完二はつまらない歴史の抗議に興味はない。しかしワルドは喋り続ける。 「古き良き時代、王がまだ力を持ち、貴族たちがそれに従った時代……、貴族が貴族らしかった時代……、名誉と、誇りを掛けて僕たち貴族は魔法を唱えあった。 でも、実際は下らないことで杖を抜きあったものさ。そう、例えば女を取り合ったりね……」 「カンジ、頑張るクマー」 「恥かくなよ、完二!」 クマと陽介の野次が飛ぶ。二人が決闘することを聞き面白そうだと見にきたのだ。 「うっせえ!静かにしてろ!……あ、長話は終わったか?」 完二のあまりに礼を失する態度に流石に気分を害したのか、ワルドの頬の筋肉が引きつっている。 「んじゃあ、さっさとやろうぜ……」 「待ちたまえ、立会いにはそれなりの作法というものがある。介添え人がいなくてはね」 「介添え人だぁ?」 「もう来たようだ」 ワルドがある方向を見遣る。完二も視線の先を追うと、ルイズが立っていた。 「ワルド、カンジ!なにやってるのよ」 「彼の実力をちょっと試したくなってね」 「そんなバカなことはやめて。カンジ、やめなさい。これは命令よ」 「黙ってろ。ケンカ売られといて、はいそうですかって引きさがれっか!」 ルイズの命令を跳ね除ける。 もう!と不機嫌になったルイズとは逆にご機嫌になったのは完二の背中にかけられた剣だった。 「戦うのか、相棒!なら俺の本気ちょっくら見せてやるよ!」 完二の背にあるデルフリンガーが叫んだ。 「さあ、俺を抜いてくれ!きっと驚くぜ」 完二は背中にぶら下げていたデルフリンガーを片手で持った。ただし、鞘をつけたまま。 「おいおい、相棒。抜いてくれよ!」 完二の扱い方に不満があるのかデルフリンガーは抗議の声を上げた。 「うっせえな、斬っちまうわけにもいかねえだろ」 「そりゃ、そーかもしれんけどさ……」 その様子を見たワルドは面白くなさそうな顔をする。 「きみが剣を抜かないとしても僕は手を抜くと考えいてるのかい?」 「はあ?んなセコイこと考えてるわけねーだろ」 完二が当たり前のことのように言う。 ワルドの顔はさらに不機嫌なものとなる。 ナメられている。そう思ったのかもしれない。 ワルドは杖を引き抜きそれを前方に突き出す。フェンシングのようだ。 「行くぞ」 ワルドのその言葉が合図となり、決闘は始まった。 ワルドは先制攻撃を仕掛けるべく杖をつくモーションに入った。完二もそれを知りつつも攻撃に移ろうとする。 ワルドが先手を取るかもしれないが構わない。 杖で突かれても致命傷にはならない。攻撃を受けながら一撃で倒してやる。 ワルドは完二の肉を切らせて骨を立つ攻撃を察知し攻撃をやめ、一旦引く。 「逃げんな!」 完二は距離をつめ鞘に納まったままの剣を横振りに振るった。ワルドはさらに引かざる得なくなり防戦一方になる。 「おー、カンジ、やるクマ」 完二とワルドの決闘騒ぎを観戦しているクマはのん気に言う。 「おーい、ルイズもこっち来てみようぜ」 ルイズは予想外に陽介の言ったとおりに彼らの座る階段に近寄って来た。ただしその顔には呆れたという表情が浮かんでいる。 「アンタらずいぶん気楽ね」 「まあまあ、いいじゃん、ケンカくらいさ」 ルイズは溜息を吐いた。 「あー、またカンジ外した!さっきから攻撃外し過ぎクマ!」 クマはじれったそうだ。 「あいつ俺らんなかじゃ一番遅かったもんなあ……」 陽介は仲間たちの姿を思い出す。みな様々なペルソナに目覚め能力を開花させた。完二はその中で一番の鈍足で、魔力も低かった。 その代わりに完二はパワーと体力においては随一で、同じ物理特化パワー型のペルソナ使い里中千枝より力においては上であったのだ。 そういう意味でワルドは正しい戦術を採っている。ワルドは先ほどから避けることに専念し、彼の武器である杖で受けようともしない。 完二の攻撃をまともに受ければ一撃でノックアウトされるであろうし、あのレイピアのような杖では重い一撃でへし折られてしまうだろう。 完二が一撃でも当たればいいのに対し、ワルドのあの杖の突きでは急所でもつかない限りは何度も攻撃しなければ頑丈な完二を倒すことはできないだろう。 しかし劣勢にありながらワルドには余裕こそないものの勝利を諦めているようには見えない。そう陽介には思えた。 ワルドは驚嘆しきっていた。 ルイズの言う彼女の使い魔の特別な力を出させるため、追い詰めてやるつもりが、なかなか思うようにことが運ばない。 それどころか戦いが始まってから完二に圧倒され続けている。 完二の武器の振りは大振りでスキだらけと言ってよかったが、そのスキがつけないのだ。理由は二つだ。 一つは完二の攻撃があまりにも強すぎること。彼の杖は剣を受けることさえできるが、完二の鞘ごと振り回す荒っぽい攻撃を受ければへし折れてしまうだろう。 もう一つは体さばき。 完二の戦い方は正規の訓練を受けたものではないのは素人目にも明らかなほどだが、戦いなれているのだ。 まるで素人が何度も生死をかけた戦いをしてきたかのような奇妙さだ。 ワルドもプロの戦士であるつもりだが、先ほどから完二が攻撃した後にカウンターするチャンスを窺っているがなかなか隙を見せない。 だが攻撃の隙が見つからないといってもそれは杖による突きに限定した場合だ。 彼の武器はそれだけではない。杖の使い方は突くことだけではない。むしろそれは補助にすぎないのだ。 防戦一方のさなか、詠唱を唱える。完二の攻撃を避けながら彼を打ち倒す魔法をちゃくちゃくと完成させていく。 ワルドは完二と武器を交えながら(実際はあわせていないが)呪文の詠唱を完成させた。 見えない空気のハンマーが横殴りに完二を襲った。 ワルドが使った魔法はエア・ハンマーだ。 風系統の攻撃の中で基本的なものだが、空気と侮るなかれ凝縮された空気の圧力は本物の槌で叩かれたかと錯覚するほどの衝撃を与える。しかもそれは不可視で避けることは難しい。 完二は不意を突かれ、その厚い空気の塊により、十メイル以上吹き飛ばされ積まれた樽に激突した。 ワルドは隙を見逃さずに詰め寄って勝負を決めようとする。しかし崩れていく樽の中からすぐに完二はすぐに立ち上がった。 立ち上がった完二にダメージを受けた様子も隙も見つけられずワルドは距離を詰めるのを断念する。 逆に今度は完二が詰め寄ってくる。 ワルドは許婚の使い魔の頑丈さに驚嘆しながらも呪文をさらに紡いだ。 頑強さなど関係なく確実に動きを止める魔法だ。ワルドが唱えようとしている魔法はどれほど頑丈であろうと、人間ならば耐えられない。 完二の手にあるインテリジェンスソードが叫んだ。 「俺でガードしろ!」 しかしワルドの魔法は完二がデルフリンガーにリアクションを起こすよりも早かった。 杖先の空気がゆがんで、そこから電撃が生まれる。そして超局地的な雷は完二捕らえた。 だが完二の足は止まらなかった。 「なにっ!?」 後に引かないようにやけどなどは出来ないほど威力は落とした。しかし人間ならしびれて動けなくなるはずだ。 予想外の出来事にワルドは反応が遅れる。 完二はワルドを射程距離に納めた。 完二は剣を振りかぶる。ワルドは避けられない。 そして――スリップして尻餅を突いた。 沈黙が流れる。 はっ、と我を取り戻したワルドが杖を完二に突きつけた。 「……降参するかい?」 「か、完二、ダッセー!!超ダッセー!!」 「あんなタイミングで転ぶなんてカンジは笑いのセンスがあるクマね、プククク」 完二は陽介とクマに指を指されて笑っていた。 「チッ、くそ……!」 完二は敗北者として潔くしている。言い訳はしない。 弁明めいたものをしたのは転がり込んできた勝利を手にしたワルドだった。 「地面は昨日の雨で濡れていた。もし雨がなければ勝っていたのはきみだろう」 しかしそれを完二は潔しとしない。 「言い訳なんてしねえよ、負けは負けだ」 完二はぶすっとして言う。 しかしワルドは彼をかばおうとして言ったわけではない。思ったことを言っただけである。 確かに戦場ならば、もしなんて意味はなく結果が全てで、生き残ったのはワルドであっただろうが、結局はラッキーに過ぎない。 そんなものを手放しに喜べるほどワルドは単純ではなかった。 ワルドの許婚であるルイズも彼女の使い魔の強さに驚いていた。 魔法衛士隊の隊長であるワルドと互角以上に武器を交え、エア・ハンマーを喰らっても即立ち上がり、ライトニングクラウドを喰らっても構わず攻撃を行った。 こんな平民他にいるはずがない。 二人の魔法使いが物思いにふけるなか、もともと彼の強さを知っていた陽介とクマはバカ笑いを続けていた。 物笑いの種にされていた完二も我慢の限界を迎えた。 「テメーら、いい加減にしやがれ!!」 完二が怒鳴り声を上げる。陽介とクマはやばいと言って逃げ出した。完二はそれを追う。 「ちょっ、言い訳しないんじゃなかったのかよ!?」 「やめれー!」 「うるせえ!シメてやる!」 練兵場で陽介とクマを追い、グルグルと回り続ける様子は、ワルドとルイズが思うような強い使い魔には不似合いな姿であった。 前ページ次ページゼロのペルソナ
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未投下 前へ 目次へ戻る 次へ ---航空母艦『ライオン』内 救護室--- 俺「・・・・・」スゥ…スゥ… サーニャ「・・・・・」キュッ… エイラ「・・・・・」 先刻の戦いから数時間後、俺はいまだ意識を取り戻さず、死んだように眠っていた。 一通りの手当ては終わり、とりあえずは安静にしていれば命を失うことはないという。 それでも不安を拭うことはできず、サーニャは眠る俺の手を握り続けていた。 ツカツカ 坂本「二人とも、そろそろ出撃する。ハンガーまで来てくれ。」 エイラ「了解・・・行こう、サーニャ。」 サーニャ「・・・・・」 エイラ「サーニャ・・・」 坂本「先に行っててくれエイラ。少しサーニャと話したいことがある。」 エイラ「・・・わかっタ。待ってるからナ。」 ツカツカ 坂本「・・・サーニャ。」 サーニャ「はい・・・」 坂本「お前の心中は察する・・・戦いたくないのなら、無理はしないでくれ。」 サーニャ「・・・・・」 坂本「迷っているか?」 数秒間が空いてから、サーニャは返答する。 サーニャ「・・・わかりません・・・どうしたらいいのか・・・」 坂本「そうか・・・一つ、聞いてほしいことがある。」 サーニャ「・・・?」 坂本「以前、俺と私が修行している時に、俺に戦う理由を問うたことがある・・・」 ――(回想)―― 俺「戦う理由・・・ですか?」 坂本「ああ。お前にも戦う理由はあるだろう。それを教えてほしい。」 俺「えと・・・正直、理由なんてあげたらきりがないっス。多分全部あげようとしたら3時間ぐらいずっと言い続ける自信ありますよ、俺。」 坂本「はっはっは!それは私も困るな。・・・ならば、あえて一つ・・・今のお前の最も戦う理由となっているものを挙げるとすれば・・・なんだ?」 俺「一番は・・・サーニャです。」 坂本「ほぉ・・・サーニャか・・・」 俺「俺、あの子を守りたいです。もちろん、あの子だけじゃなくて、少佐や宮藤さん・・・みんなを守ることも、ちゃんと理由にあります。」 俺「でも、一番の理由はあの子を守ること・・・明日も明後日も、この先もずーっとサーニャが笑顔でいられるように、あの子を守る・・・それが、今の俺の一番の理由っス。」 ――(回想終わり)―― サーニャ「! ・・・」 坂本「俺は、なによりもお前を守るために戦うと言っていた。お前の笑顔を守るためにと。」 坂本「お前に戦いを強いるつもりはない。むしろ、俺としてはお前には戦ってほしくないと思っているはずだ。」 サーニャは俺の横たわるベッドへと視線を向ける。 俺「・・・・・」 サーニャ(俺・・・) 視線を坂本へと戻し、サーニャは告げる。 サーニャ「・・・俺に言ったんです・・・どんなことがあっても、絶対に私が守るって。」 サーニャ「だから・・・戦います。」 坂本「・・・それでいいんだな?」 サーニャ「・・・・・」コクッ 坂本「・・・わかった。俺の事は私がみている。必ず、生きて戻ってきてくれ。」 サーニャ「はい・・・!」 ---艦内 ハンガー--- エイラ「サーニャ・・・大丈夫か・・・?」 サーニャ「うん。もう大丈夫。今度は、私が俺を守る番・・・エイラのことも、私がきっと守る・・・」 エイラ「サーニャ・・・うん、ワタシも絶対にサーニャのこと守るヨ。それと、俺も・・・」 サーニャ「・・・ありがとう、エイラ。絶対に戻ろうね・・・」 エイラ「ああ!」 エイラ(安心しろヨ、俺・・・サーニャは、絶対にワタシが守るからナ・・・!) サーニャ(もう俺を、ネウロイの事で苦しませたりはしない・・・)キュッ 俺から預かったままのリボンを握りしめ、一度閉じていた瞳を静かに開く。 ミーナ「これより、501統合戦闘航空団はオペレーション『ラグナロク』に参加します!!」 ミーナ「ストライクウィッチーズ、出撃!!」 全員『了解!!』 ---北海海上 ネウロイの塔頂上--- 空を漆黒が覆う中、天頂で不気味な程大きな月が赤黒い光を放ち、この星を照らす。海面はそんな月の光を受け禍々しく揺らいでいた。 ここは高度約6000m地点のネウロイの塔の頂上。 ミーナの号令を受け出撃したウィッチーズたちは決戦の場所、ネウロイの塔の頂上で浮遊していた。 頂上は真っ黒な塔の表面とは違い、撃墜したネウロイの破片のように純白に輝いている。 やがて、501のメンバーに続くように、続々と他の統合戦闘団のウィッチたちが頂上へと集う。 ブロロロロロロ… フェル「あら。あれ、宮藤ちゃんたちじゃないの?」 マルチナ「あ、ホントだ!おーい!!」フリフリ ルチアナ「ふ、二人とも・・・」 アンジ―「あ!こら!勝手に隊を離れるなー!」 宮藤「フェルナンディアさん!マルチナさんにルチアナさんも!・・・あ!あなたは・・・」 諏訪「えっ?あ・・・あなたは・・・宮藤博士の娘さん!?ご、ご無沙汰してます!」 中島「宮藤博士の娘・・・君が宮藤芳佳か!」 芳佳「は、はい!えっと・・・あなたは・・・」 中島「あぁ、すまない。私は中島錦。階級は少尉だ。よろしく。」 彼女たちに続くように、ウィッチたちは一度隊を離れなじみの顔を見つけては会話を始める。 ・・・ ・・・ ・・・ 伯爵「やぁ、フラウ。元気だったかい?」 エーリカ「あ、伯爵だ!」 ゲルト「こら、挨拶ぐらいきちんとせんかハルトマン。久しぶりだな、クルピンスキー。今は中尉だったか。」 伯爵「相変わらずお堅いね、トゥルーデ。ちなみにボクも今は大尉だよ。」 ゲルト「そうだったのか。失礼した、クルピンスキー大尉。」 ロスマン≪ハルトマン・・・いるの?≫ 一線を退いたロスマンは、母艦から通信を行っていた。 伯爵「ああ、いるよ。ボクの目の前に。トゥルーデも一緒だよ。」 ロスマン≪ちょっと話がしたいわ。彼女に周波数を教えてあげて。≫ 伯爵「りょーかい。フラウ、キミと話したい人がいるって。」 エーリカ「?」 ・・・ ・・・ ・・・ シャーリー「お!あんたは確か・・・ドミニカ・ジェンダイル大尉・・・だっけ?」 ドミニカ「・・・ジェーン、コイツ誰だ?」 ジェーン「ちょっと大将!シャーロット・イェーガー大尉ですよ!!知ってるでしょう!?」 ドミニカ「ああ、あんたか。噂は聞いてる。レシプロで音速を超えたんだってな。」 シャーリー「あはは、知っててもらえたようでうれしいよ。」 ルッキーニ「シャーリー。この人たち誰?」 シャーリー「あたしと同じ、リべリオン出身のトップエース、ドミニカ・ジェンダイル大尉と、ジェーン・ゴッドフリー大尉だよ。所属は504だってさ。」 ジェーン「か、かわいい・・・///」 ドミニカ「む・・・」ジーッ ルッキーニ「うじゅ?」 ドミニカ「おい、ちっこいの。」 ルッキーニ「ちっこいのじゃないよ!ルッキーニって名前があるもん!それに、おっぱいはおっきくなってるもん!」 ドミニカ「ルッキーニ。ジェーンは渡さないからな。」 ルッキーニ「?」 ジェーン「ちょ!?え・・・大将・・・///」 シャーリー「あっはっは!お熱いなぁ~」 ・・・ ・・・ ・・・ サーシャ「あれは・・・」 ニパ「イッル!」 エイラ「え?・・・あ、ニパ!!」 ニパ「久しぶりだな、イッル!サーニャさんも。」 サーシャ「お久しぶりです、お二人とも。」 サーニャ「こんばんわ、ニパさん、サーシャさん。」 エイラ「久しぶり。元気そうだナ、ニパ。相変わらず落ちてるのカ?」 サーシャ「ええ・・・もうストライカーの補給が間に合わないくらい・・・」 ニパ「なっ!?ま、前よりは減ったんだからな!!」 サーニャ「ふふっ・・・ ?」 ハインリーケ「ぬ・・・むぅ・・・」モジモジ サーニャ「あの・・・」 ハインリーケ「! な、なんじゃ!」 サーニャ「あなたも、ナイトウィッチの方・・・なんですよね・・・?」 ハインリーケ「い、いかにも!妾こそ、誉れ高きヴィトゲンシュタイン家が一人!ハインリーケ・プリンツェシン・ツー・ザイン・ウィトゲンシュタインじゃ!」 サーニャ「あなたが、ハイデマリーさんの言ってた・・・」 ハインリーケ「む?ハイデマリーを知っているのか?」 サーニャ「は、はい・・・前にお話ししたことがあって・・・」 ハインリーケ「そうか!そうじゃったか!それで、お主。名はなんという?」 サーニャ「わ、私は・・・」アセアセ エイラ(あ、サーニャまた新しい奴と話してる・・・でも、よかった・・・元気になったみたいで・・・)ホッ 再会を喜ぶもの。新たな出会いを喜ぶもの。とても決戦の場とは思えない、和やかな雰囲気が漂う。 いかにウィッチと言えど、彼女たちもどこにでもいるごく普通の少女と何ら変わりはない。各々、しばらく団欒に花を咲かせていた。 しかし、 サーニャ&ハインリーケ「!!」ヴン エイラ「サーニャ!?」 サーニャ「来る・・・丁度、月の方角・・・数は12・・・」 その雰囲気を断ち切るように、異形の影が彼女たちへと迫っていた。 ♪Darkness ガランド≪来たか・・・各統合戦闘団隊長に通達。高度20000に航空ネウロイを確認。現在こちらへ接近中。」 ガランド「数は12。各隊一機ずつ迎撃に当たり、これを殲滅せよ。残りの一機は艦砲射撃と艦上戦闘機により撃滅する。尚、指揮は全て、現場の隊長である君たちに一任することとする。≫ ガランド≪諸君、これが我々人類の最後の戦いになる。世界の命運は、君たちに委ねられている。必ず、全員生きて帰ってきてくれ!≫ 本作戦の発案者であり、501再結成に尽力したガランド少将の激励がインカム越しから飛ばされる。 やがて、月を背景に12機編隊のX級ネウロイの群れが現れた。 ミーナ「みんな聞こえたわね・・・これが最後・・・絶対に勝つわよ!!」 ラル≪これが最後の宴になるはずだ。ネウロイどもにたっぷりと塩水を飲ませてやれ!!≫ フェデリカ≪みんなならきっと勝てると信じてるわ。必ず、みんなで生きて帰りましょう!≫ 加東≪今更あなた達が負けるなんて思ってないわ。アフリカにいるみんなにいい報告ができるよう、尽力すること。それだけ。がんばって!≫ それぞれの隊員たちは、その言葉に高らかに返事を返す。 全員『了解っ!!』 戦いの火蓋が、切って落とされた。 Episode21 『全ての人の魂の戦い』 ---カールスラント国境付近--- 北海のネウロイの出現に合わせるように、国境付近にもX級ネウロイが姿を現していた。 ハーピー7「ちっくしょおおおおおおおお!!」ダダダダダダダダ ハーピー1≪くそっ!ネウロイどもめ!墜ちろよッ!!≫ダダダダダダダダダダダ 戦闘機部隊と地上部隊が防空に当たるが、弾丸をばら撒けどネウロイは傷一つ負わない。 ビシュウウゥ!! ハーピー1≪! ハーピー7!ブレイク!ブレイク!≫ ハーピー7「!?」 迫るビーム。回避行動をとるが間に合わず、左翼に被弾する。墜落する戦闘機。 ハーピー7「くそぉっ!!」 ベイルアウトを図り、何とか機体から脱出し、パラシュートを広げる。しかし、 コオオォォォォ… ベイルアウトした兵士のいる方角へ向けて、ネウロイからビームが放たれようとしていた。 ハーピー7「くっ・・・」 諦めたのか、兵士は静かに目を閉じる。 ハーピー7(ごめんなぁ・・・兄ちゃん、お前を守ってやれなかったよ・・・) 兵士は首にかけたロケットペンダントを握りしめ、その時を待つ。 ドガアアアアァァァ!! ハーピー7「!!?」 ギュアアアァァァァァ 突如、ネウロイが白い粉塵に包まれ、悲鳴を上げる。 ハイデマリー「カールスラント空軍夜間戦闘航空団、ただ今到着しました!」 ハーピー7「はは・・・すげぇ・・・ウィッチだ・・・」 ヘルマ「だ、大丈夫でありますか!?」 兵士の横に一人の少女が浮遊している。彼女の足にはカールスラントで研究中のジェットストライカーが装備されていた。 夜間戦闘団に続き、ジェトストライカー部隊も救援に駆けつけていたのだ。 ウィッチA≪ヘルマ!その人を無事に地上までおろしてあげて!≫ ヘルマ「り、了解であります!」 ハーピー4≪ハハハ!!見ろ!ウィッチだ!!≫ ハーピー3≪おいおい!女神たちの前でだせぇことできねぇぞ!気合いれてけ!≫ ウィッチの登場に兵士たちの士気が上がる。 ベイルアウトした兵士はヘルマの手により地上へと降ろされた。 ヘルマ「大丈夫でありますか!?怪我は・・・」 ハーピー7「あ、あぁ・・・大丈夫だよ。ありがとう・・・」 ヘルマ「よかったであります・・・えと、私も戦わなければいけないので、避難は・・・」 ハーピー7「ああ、大丈夫。自分でできるから・・・」 ヘルマ「そうでありますか・・・それでは・・・」 ハーピー7「あ、ちょっと待ってくれ!」 ヘルマ「? なんでありましょうか?」 ハーピー7「頼む・・・俺たちの国を・・・空を・・・取り戻してくれ・・・」 ヘルマ「・・・モチロンでありますっ!」ビシッ ヘルマは一度敬礼し、ネウロイのいる空を見据える。 ヘルマ(この男の人のためにも、平和を望んでいる人たちのためにも・・・きっと取り戻してみせるであります!) ビュン! ヘルマは再び、勢いよく空へと駆け出した。 ハーピー7「頼むよ、ウィッチ達・・・俺たちの希望・・・」 ---スオムス戦線--- ラウラ「戦線を押し上げろ!ネウロイを近づけさせるな!!」 ウィッチ達『了解!』 北欧、スオムス戦線。雪が降る中、エイラとニパの戦友たちも同じようにネウロイとの合戦を繰り広げていた。 ウィンド「ラプラ、凄い気迫。ビックリちゃった。」 ラウラ「イッルとニパにばかりいい顔はさせられない。私たちも、私たちのできることを全力でやるだけだ。」 ラウラ「あいつらが戻ってきた時に、スオムスは壊滅しました、なんて笑い話にもならない。」 ウィンド「ふふっ・・・そうね。」 ラウラ「・・・ハッセ、勝負しよう。」 ウィンド「え?勝負・・・?」 ラウラ「ネウロイを多く墜とした方の勝ち。これだけ的があるんだ。どうだ?」 ウィンド「う、うん・・・いいけど、ラプラがそんなこと言うなんて・・・」 エルマ≪グリッド西から第二波接近中です!げ、迎撃してください!≫ ラウラ「了解。いくぞ!」ビュン! ウィンド「あ!ちょっと、ラプラ!もう・・・!」ブォン! ---アフリカ 北アフリカ戦線--- ここは北アフリカ。この地にも大量の陸戦ネウロイが出現し、すでに魔女たちが交戦を始めていた。 マイルズ「マイルズ隊射撃開始!!」 ガガガガガ ドガァァァァ パトリシア「パットンガールズ!ロックンロール!!」ガガガガガガ マリリン アビゲイル「イヤッフー!!」ダダダダダダダ ドヒュンドヒュン 古子「ハァ・・・ハァ・・・なんて数なの・・・シャーロットちゃん大丈夫?」 シャーロット「う、うん・・・でも、なんでこんな急に・・・」 古子「わからない・・・いくらブリタニア空軍の援軍が来るって言っても・・・これじゃあそれまで持つか・・・」 マティルダ「ふっ!!」ヒュン! ザクッ! ドガァァァ! 投擲した槍がコアを穿つ。ネウロイは姿勢を崩したかと思うと崩壊を始めた。 シャーロット「すごい、マティルダさん・・・槍で・・・」 フレデリカ「ルコ!シャーロット!前!!」 古子 シャーロット「!!」 気づけば、二人の目前には既にビームの充填を終え、今にも二人に向けて発射しようとするネウロイがいた。 二人は、思わず目を閉じる。が、 ドガァァァァン!! シャーロット「え・・・」 ネウロイの姿勢が崩れ、ビームは二人に向かってではなく上方へと放たれた。更に次々と砲弾が撃ち込まれ、爆風と同時に砂煙とネウロイ達の破片が巻き上がる。 それらが一通り晴れると、そこにはもうネウロイの姿はなかった。 ?「大丈夫か!!」 古子「あ・・・あぁ・・・あれは・・・」 ナセル「私はエジプト軍のガマル・アブドゥル・ナセル少佐だ!我々エジプト軍はこれより、君たち魔女たちの援護に回る!!」 古子「おじさん!!」 ?「さあ、プレゼントだ!!」 ダアァン!ダアァン! 撃ち込まれるアハトアハトの砲弾。轟音が響き渡るとともに異形が次々と地に伏してゆく。 マイルズ「ロ、ロレンス大佐!?」 ロレンス「気に入ってもらえたかな?我々のプレゼントを。」 パットン「ハッハァー!見ろよモンティ!ネウロイどもが木端微塵だ!」 モントゴメリー「ああ・・・これなら・・・勝てる!」 ロンメル「後は、空軍による援護を待つのみだな・・・」 マティルダ「・・・・・」 マティルダは天を見上げる。 マティルダ(鷹の使いよ、あなたの居場所は私達が必ず守ります。どうか私達のことは御心配なさらず、無事に帰ってきてください・・・) ---北海上空--- ~アフリカSide~ 一方で北海の上空。ネウロイの編隊は崩れ、すでに各戦闘団がそれぞれ1機ずつネウロイと交戦を行っていた。 ハンナ「!」ピクッ ライーサ「どうしました?ティナ?」 ハンナ「フフ・・・いや、向こうはどうやら大丈夫なようだ。」 ライーサ「?」 ハンナ「そうだ・・・おい、聞こえるかバルクホルン。」 ゲルト≪ザザッ・・・なんだ!?今忙しい!!≫バララララララララ ハンナ「銀獅子は、どうなった・・・?」 ゲルト≪・・・俺なら無事だ。今は意識を失って、救護室で眠っている。≫バラララララララ ハンナ「そうか・・・邪魔をしたな。切るぞ。」ブツッ ライーサ「ティナ・・・銀獅子って・・・」 ハンナ「・・・今はあいつのことはいい。無事がわかっただけで十分だ。ケイ、聞こえるか?」 加東≪ザザッ…なにかしら、ティナ?≫ ハンナ「ん?おいケイ!今なんて・・・」 加東≪コホン・・・なにかしら、マルセイユ?≫ ハンナ「ぐっ・・・ティナって呼んでくれたと思ったのに・・・」 加東≪無事に帰ってこれたら、いくらでも呼んであげるわ。それで、用は?≫ ハンナ「いや、同じことを言おうと思っていた。帰ったらティナって呼ぶ約束、絶対だからな!」 加東≪はいはい。・・・必ず戻ってきてね、みんなそろって。≫ブチッ ハンナ「ははっ・・・これは負けられないな・・・行くぞ、ライーサ!マミ!それと戦闘機乗りども!」 ライーサ「了解!」 稲垣「は、はい!!」 戦闘機隊≪≪YAHHHHH!≫≫ ハンナ「『黄の14(ゲルベフィアツェーン)』・・・行くぞッ!!」 ・・・ ・・・ ・・・ 少しさかのぼって・・・ ブツッ ゲルト「あ!切れたか・・・まったく・・・」バララララララ エーリカ「ハンナ?」バラララララララ ゲルト「ああ。俺のことを聞かれた。」 エーリカ「まだ決着つけようとしてるんだ・・・」 エーリカ「・・・! トゥルーデ!!」バッ ゲルト「!!」 ビシュウウゥゥン! 突如、赤光がゲルトへと襲い掛かる。間一髪、エーリカが間に入り、シールドで防ぎとめた。 ゲルト「す、すまないハルトマン・・・」 エーリカ「いいって。それに、クリスを悲しませるわけにはいかないもん。」 ゲルト「クリス・・・か・・・」 ---ブリタニア某病院--- ブリタニアの町中に警報が響き渡っている。ここでも、小型のネウロイと大型が一機上空に出現していた。 看護婦「大丈夫よ、クリスちゃん・・・ここにいれば平気だから・・・」 クリス「はい・・・」 はるか遠くの方で爆発が起り、爆音と衝撃により窓が小刻みにガタガタと揺れる。 クリス「・・・・・」ギュッ 枕を抱きかかえ、顔をうずめる。 クリス(お姉ちゃん・・・きっと、お姉ちゃんは今もどこかで戦ってるんだよね・・・) クリス(恐いけど・・・でも、お姉ちゃんががんばってるなら、私も頑張れるよ・・・) クリス(だからお願い・・・きっと無事でいて・・・お姉ちゃん・・・) ---北海上空--- ゲルト「クリス・・・」グッ… ゲルト(待っていろ、クリス。お前の為にも、私は絶対に負けない!)ジャキッ! ゲルト「世話をかけた、エーリカ。今度は私がお前を守る。」 エーリカ「う、うん・・・」 エーリカ(トゥルーデの目、すごい覇気がある・・・あたしも、覚悟決めなきゃね・・・) ネウロイを見据えたまま、エーリカは腕に巻いたリボンを握りしめる。 エーリカ(父さま、母さま、ウルスラ・・・わたしも、みんなを守るために戦うよ!) エーリカ「行こう、トゥルーデ!」 ゲルト「ああ!!」 構え、二人はネウロイへと突き進む。 ゲルト「うおおおおぉぉぉぉ!!」バララララララララ エーリカ「シュトゥルム!!」ギュオオオォォォォォ! ・・・ ・・・ ・・・ 芳佳「やああああぁぁぁぁ!!」ダダダダダダダダダ ペリーヌ「はああああぁぁぁっ!!」ガガガガガガガガ ネウロイの巨体へと向かい弾丸をばら撒く。しかし、装甲の再生が早く一向に攻撃が意味を成さない。 ペリーヌ「くっ・・・」 芳佳「一体・・・どうしたら・・・」 ペリーヌ「・・・・・」 ---ガリア戦線--- ペリーヌの祖国のウィッチたちも、現れたネウロイを討つべく奮闘していた。 かつてペリーヌの僚機であったアメリーも、同じく祖国を守るためネウロイと戦っていた。 アメリー「いやっ!」バチイィ! ウィッチA「アメリー!!」 放たれたビームを懸命に受け止めるアメリー。相手は最前線に現れるようなX級ネウロイ。普段X級との戦闘を体験しなかった彼女にとっては、ビームの威力も桁が違であった。しかし、 アメリー(ペリーヌさんたちが必死に復興させたこのガリアを・・・壊させたりなんかしない・・・祖国は、私たちが守るっ!) アメリー「こんなところで・・・こんなところで負けるわけにはいかないんです!!」 アメリーの体を光が覆い始めたかと思うと、シールドがさらに頑強になる。やがて、ネウロイの赤光が止むと、彼女は果敢にもネウロイへと立ち向かう。 アメリー「やあああぁぁぁぁ!!」ダダダダダダダダダダダ ウィッチA「すごい・・・あの子・・・こんなポテンシャルを秘めてたなんて・・・」 ウィッチB「うちらも負けてられないよ!みんな!アメリーに続け!!」 アメリー(心配しないでください、ペリーヌさん・・・貴女のやってきたこと、絶対に無駄になんかさせません!) ---北海海上--- ペリーヌ(きっと、今だってアメリーや、祖国の彼女たちは懸命に闘っているはずですわ・・・) ペリーヌ「弱音を吐いている場合なんてありませんわ!もう一度行きますわよ!宮藤さん!!」 芳佳「ペリーヌさん・・・はい!!」 ペリーヌ(少佐、アメリー・・・そして祖国の人たちのため・・・私たちは負けるわけにはいきませんの!) 腰に据えたレイピアを引き抜き、帯電。そして、必殺の一言を発する。 ペリーヌ「トネェェルっ!!」 ・・・ ・・・ ・・・ ルッキーニ「にゃあああああああっ!」ダダダダダダダダダダダダ シャーリー「お、おい!ルッキーニ!」 果敢にもルッキーニがネウロイへと接近し弾丸を叩き込んでゆく。 しかし他の者と同様、なかなか有効打を与えられないでいた。 やむなくルッキーニは一度離脱する。 シャーリー「あまり無茶するなルッキーニ。」 ルッキーニ「うん。わかってるよ、シャーリー。」 シャーリー「分かってないよ、だっておま・・・」 ルッキーニ「・・・・・」 シャーリー「ルッキーニ・・・」 黙ってネウロイを見据えているルッキーニ。横からでも、その瞳に静かなる闘志が秘められていることは明らかであった。 ルッキーニの心には様々の者への思いが混同していた。 ルッキーニ(パーパ、マーマ、マリア、俺・・・) ---ロマーニャ皇国 ローマ--- 一度は解放されたこの地も、例外なくネウロイが出現していた。 ボディガード「ここにいては危険です!お逃げください!マリア様!」 マリア「なりません!民の避難が終わっていないというのに、為政者である私が先に逃げることなど、私自身が許しません!」 ボディガード「しかし・・・」 マリア「なら、あなただけ先に逃げなさい。私はここに残ります。」 ボディガード「マリア様・・・」 兵士「も、申し上げます!ジェノヴァ方面から救援要請!航空ネウロイが一機出現し、市民が被害を受けています!本部は陛下の指示を仰げと・・・」 マリア「っ!! 急ぎ救援隊と航空戦闘部隊を派遣しなさい!ネウロイの討伐よりも先に、市民の救援を優先して!早く!」 兵士「はっ!」 タッタッタ ボディガード「・・・申し訳ありませんでした、マリア王女。貴女の御身は、私のすべてを懸けて、必ずお守りいたします。」 マリア「あなた・・・ありがとう・・・」 マリア(ルッキーニさん。きっと、あなたも世界のどこかで戦っているんでしょう・・・) マリア(だから、あなたのいない間・・・ロマーニャは必ず私達が守って見せます!) ---北海上空--- ルッキーニ(みんな・・・みんな私が守るから・・・ぜったいに!) クシャクシャ ルッキーニ「んっ・・・シャーリー?」 シャーリー「一人で全部やろうとすんなよ、ルッキーニ。私もいるんだからさ。」ニコッ ルッキーニ「シャーリー・・・うん!」 シャーリー「さて・・・いつもの、やっとくか?」 ルッキーニ「おうっ!」 シャーリーはルッキーニの腕を引っ掴み、 ブンブンブンブン… シャーリー「いっけぇぇ!ルッキーニ!!」ブンッ! 最大まで加速させ、投げ飛ばす。 ギュウウウウゥゥゥゥゥン!! ルッキーニ「おりゃあああああああぁぁぁぁ!!」 ルッキーニは目の前にシールドを展開し、固有魔法を発動させ真っ直ぐネウロイへと向かってゆく。様々な者への思いを乗せて。 ・・・ ・・・ ・・・ ダァン! 一方のミーナとリーネ。ミーナが指示をだし、その位置にリーネが的確に弾丸を撃ち込む。 ミーナ「次!あそこにお願い!」 リーネ「はいっ!」 俺がいない今、魔眼によるコア探索はできない。二人は手探りでコアの在り処とネウロイの弱点となる場所を探っていた。 照準器を覗きこみ、感覚によって風量を測り、しっかりと照準を合わせる。 ダァン! 発砲。弾丸は風の影響をも計算に入れ、ネウロイへと飛んでゆく。 バラバラ 被弾。ネウロイの破片が飛び散るが、すぐに再生が始まる。 今の発砲でネウロイの意識がこちらに向いた。すぐさまネウロイはビームを二人の元へ飛ばす。 ビシュウウウゥゥ! リーネ「きゃっ!」 ミーナ「させないわ!」バッ ミーナが間に割り込み、シールドによってビームを受け止める。 ミーナ「くっ・・・うぅ・・・っ!」 ピシッ… シールドにひびが入りこむ。ミーナの魔力も減衰が始まってから多くの時間が経った。 今こうして飛んでいられるのもミーナの気力があってこそ。守りたいという強い信念のもとにある力であった。 ミーナ(クルト・・・あなたがいたこの世界・・・私、これからも守りたい・・・この世界で生き続けたい・・・だから・・・) ブゥン ミーナ「!」 ミーナにかかっていた負荷がふと軽くなる。 リーネ「大丈夫ですか、ミーナ隊長!?」 リーネがミーナの肩に手を添え、魔力を送り込む。シールドはさらに強固さを増す。 ミーナ「え、えぇ・・・ありがとう、リーネさん・・・」 次第にビームの勢いは衰え、ついには消え失せた。 リーネ「すみません・・・私がもっとしっかりしてれば・・・」 ミーナ「いいえ、ずっと集中し続けてたんだもの。無理もないわ。それに、あなたが集中している間は、私が守るって言ったんだから、気にする必要はないわ。」 リーネ「はい・・・あの、それで・・・ネウロイの弱点。多分、見つけました。」 ミーナ「本当!?」 リーネ「はい。さっきネウロイの丁度真上で撃った時・・・あの部分だけ、再生が他の場所と比べて遅かったです・・・」 ミーナ「間違いないのね!?」 リーネ「は、はい!間違いないです・・・」 ミーナ「よく見つけてくれたわ!各機に通達!ネウロイの弱点を発見したわ!場所は・・・」 リーネ(よかった・・・私も、ちゃんと役に立てたよ、お姉ちゃん・・・) リーネ(・・・ううん、まだこれからだよね。わかってる。私、ウィルマお姉ちゃんや、お父さんお母さん・・・みんなの為にも、きっと・・・) ミーナ「行くわよ!リーネさん!」 リーネ「はいっ!」 リーネ(・・・勝ってみせる!) ・・・ ・・・ ・・・ ミーナの指示を受け、ウィッチーズは火線を避けつつ、全力をもってネウロイの弱点となる場所へと攻撃を叩き込む。 ミーナ「はああああああぁぁぁっ!!」バラララララララララ ゲルト「つおりゃあああああああぁぁぁぁ!!」バラララララララララララララ エーリカ「シュトゥルムッ!」ヒュオォォォォォ ペリーヌ「トネエェェェル!!」バリバリバリ!! リーネ「あたって!!」ダァン! ルッキーニ「おっちろー!!」ガガガガガガガガガガガガガ シャーリー「お前らに渡してたまるかよっ!!」バララララララララララ そして、この二人も・・・ エイラ「サーニャ!」 エイラがサーニャの後ろに付き、近未来予知による照準の補助を行う。 エイラ「まだだ・・・まだ・・・」 フリーガーハマーの威力は宮藤の操る烈風斬とネウロイのビームに次いで、501の中でも高威力を誇る。 宮藤とサーニャの攻撃を最も効果的なタイミングで撃ち込むことが今回の戦闘のカギであった。 エイラ(サーニャも、俺も・・・私が守るんダ・・・何があっても・・・) エイラ(ここで守れなかったら、きっとスオムスの皆にも笑われる・・・絶対に、負けない!) サーニャ(これが終われば、もうネウロイに苦しまなくて済む・・・お父様達も・・・俺も・・・みんな・・・) サーニャ(・・・大丈夫。エイラもいるんだもの・・・絶対に、できる・・・) ――絶対、生きて帰って来よう・・・―― サーニャ(うん・・・一緒に帰ろう・・・俺!) そして、その時は来た。 エイラ「! 今だッ!!」 サーニャ「もう、みんなを苦しませないで!」バシュッ!バシュッ! 二人の思いとたっぷりの炸薬を乗せたそれは、白い煙の尾を引きながら真っ直ぐネウロイへと突き進む。 宮藤「お願い!!」シュン!シュン! 同時に、宮藤の翳した手から赤い光が飛び出し、同じく一直線にネウロイへ向かう。 ドガアアアアアァァァ! 被弾したネウロイから派手な爆発音とともに、まるで煙のように破片が巻き上がる。 瞬間、コアの光が漏れだす。サーニャは、その好機を見逃さなかった。 サーニャ「いって!!」バシュッ! ただ一発のロケット弾。しかし、それには思いの強さに比例した渾身の魔力が込められていた。 バララララララララ!! ガガガガガガガガ! それに続くように、仲間たちが露出したコアへと弾丸を叩き込む。 様々な者の、たくさんの思いが込められた弾丸は、一つも外れることなくネウロイへと注ぎ込まれ、 ギュイイイイィィィィ! ネウロイの断末魔が上がると同時に、 パキィィィィン… コアは微塵に砕かれた。 ゆっくりと、ネウロイが崩壊をはじめ、破片が鮮やかに海へと落ちてゆく。 芳佳「やった・・・やったよ、リーネちゃん!!」 リーネ「うん!これで、もう・・・」 ミーナ「501隊長から本部へ。対象のネウロイを撃墜しました。」 ガランド≪ああ、確認したよ。よくやってくれた、ヴィルケ中佐!いや、501の諸君と言った方がいいな。本当によくやった!≫ そして、501の戦果に続くように続々とネウロイが墜とされてゆく。 続き→ペルソナ21.5 -ページ先頭へ